2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「気づき」を促し続ける入門セミナーAの後半

【入門セミナーA紹介4/5】「アクティブラーニング(能動的学習)型授業」入門セミナーAの構成紹介の続きです。「(3)授業体験のふり返り」のあとに、「(4)アクションプラン作成」を入れます。これはセミナーを「その場だけのものにしない」ための工夫です。 多…

「気づき」を促すための3つの質問

【入門セミナーA紹介3/5】「アクティブラーニング(能動的学習)型授業」入門セミナーAの構成紹介の続きです。 (2)「高校物理体験」までは「体験」です。このあとの「(3)授業体験のふり返り」が大事なところです。 多くの「気づき」を得てもらうために工夫し…

高校物理授業体験がメインとなる入門セミナーA

【入門セミナーA紹介2/5】「アクティブラーニング(能動的学習)型授業」入門セミナーAの構成を紹介します。(1)自己紹介・チェックイン(2)「高校物理体験」(3)授業体験のふり返り(4)アクションプラン作成(5)チェックアウト、以上です。各段階を具体的に説明し…

「体験的に学ぶ・楽しむ・居眠りできない」が狙いです

【入門セミナーA紹介1/5】「アクティブラーニング(能動的学習)型授業」入門セミナーの中身を紹介します。先週述べた埼玉高相研東部支部連続研修会第1回の内容です。すでにあちこちで10回以上行ってきた「入門セミナーA」です。 この「入門セミナーA」の狙い…

「小林さんの方法で研修会をやってみました」

【今週の振り返り2】2年ほど前から「アクティブラーニング実践交流会」を実施しています。その常連のDさんから「試行錯誤してきた授業が形になってきました。高校の研修会に呼ばれ、小林さんがつくった『交流会の方法』でやってきました」とメール。 嬉し…

「あの振り返り会はすごい!」「民主主義が根付いている!」

【今週の振り返り1】この前の土曜日に出かけたシンポジウムで高校教師のBさんの同僚のCさんを紹介してもらいました。「小林さん、あえて良かったわ。あの振り返り会を作った方に会いたかったんです」「あの振り返り会はすごいですよ」と切り出されてびっ…

埼玉高相研に感謝!!20年間支えていただきました!

【埼玉高相研に感謝6】埼玉県高等学校教育相談研究会(略称:高相研)に入会したのはカウンセリングを学び始めてすぐのことでした。初めて参加した定例会でその雰囲気に魅了され、これまで続き、「卒業」します。私にとってはかけがえのない組織です。 当初、…

大好評だった連続研修会、毎回20名超の出席者!居眠り皆無の研修会!

【埼玉高相研に感謝5】埼玉県高等学校教育相談研究会(略称:高相研)東部支部主催の研修会3回を全部「授業」をテーマにして行った結果は大成功でした。最近低下気味だった参加者数が急増し、東部支部以外からも何人もの参加がありました。 私がうれしかった…

色々なアイデアを満載した「連続研修会の構想」

【埼玉高相研に感謝4】埼玉県高等学校教育相談研究会(略称:高相研)東部支部理事会が考え出した異例の「3回連続研修会」は理事の皆さんとの話し合いを積み重ねて行きました。 「体験型が絶対必要だよ」「そそ、アクティブラーニング(能動的学習)を学ぶのに…

異例!3回連続、「授業」をテーマにした研修会の計画へ

【埼玉高相研に感謝3】埼玉県高等学校教育相談研究会(略称:高相研)東部支部理事会の反応は予想外でうれしいものでしたが、その後の行動はそれ以上でした。移動中の私のケータイにかかってくる電話とメールで翌年度(2012年度)の研修会構想が広がっていきま…

拍手喝采!共感と賛辞の連続!そして研修会の構想へ、

【埼玉高相研に感謝2】埼玉県高等学校教育相談研究会(略称:高相研)に育ててもらったと感じている私は定年まで理事でいたいと思いつつも、進む道が違うなら綿々としがみつくべきではないと決意していました。1週間、大量の資料を用意して東部支部理事会に…

「方針が違うからもう理事を辞めさせて」

【埼玉高相研に感謝1】埼玉県高等学校教育相談研究会(略称:高相研)は県の予算で運営されている公的機関です。教員が自主的に研修会等を企画して運営しています。私はここで多くの先輩に出会い指導を受け、仲間たちと共に学んできました。 数年間全県の事務…

「毒の味は蜜の味?」〜「担任(教師)オールマイティー論」が体罰を助長する

【「教育相談」転身のススメ8】体罰が横行する学校に勤務していて、心優しい初任者が体罰教師になって行く姿を見てきました。「担任(教師)オールマイティー論」「技術軽視」が暴力的指導・体罰を生んでいます。 ほとんどの初任者は生徒指導の「技術」は持っ…

「担任(教師)オールマイティー論」も技術軽視と体罰助長の一因

【「教育相談」転身のススメ7】「担任(教師)オールマイティー論」とは「教師なんだから何でも出来るはず」という前提に立った行政・保護者・管理職・同僚間の見方のことです。これも技術軽視を生み、体罰を助長する要因だと捉えています。 例えば、「いじめ…

技術を軽視する「教師人格者論」と「担任オールマイティー論」

【「教育相談」転身のススメ6】学校社会で技術が軽視される主な原因はこの2つだと捉えています。第1の「教師人格者論」とは「教育の成果」は「教師の人格に支えられる」という考え方です。この美辞麗句が様々な問題を引き起こしています。 この通りに考え…

「体罰」が絶えないのも教育技術の軽視が原因!?

【「教育相談」転身のススメ5】余談です。体罰が絶えないのも教育技術の開発・伝達・指導がないからです。「怒鳴る」「殴る」という「技術」しか持たない教師に「その手は禁じ手」と言うのは簡単。でも、「別の手」を教えないのは「ひどい!」。 それでは「…

日本の教育界には教育技術を開発・伝達・指導をする部署がない!?

【「教育相談」転身のススメ4】私は盛んに「新しい授業」を実践するにはそれを支える技術が必要だと言っていますが、日本には教育技術を研究したり教えてくれたりする部署がないのです。他の国にはあるようなのに…なぜ?? 海外の例を2つ。PISAテストで有…

「教育相談」「カウンセリング」のスキルは「新しい授業」に役立つ

【「教育相談」転身のススメ3】「教育相談」にとって、富士フィルムの「細粒化技術」のような強みは何か。それが「対人関係技法」であり、「学習者中心主義」という理論と人間観なのです。更に。「教科の枠を超えている」ことも大きな強みです。 2013/01/06…

富士フィルムに見習え!〜教育相談を低迷から救う方法〜

【「教育相談」転身のススメ2】ブームが去ったから「(学校)教育相談」「カウンセリング」は不要と言いたいのではありません。むしろ、チャンスです。教育相談の機能をどう活用するかを再考する大きなチャンスです。 そこで連想するのは富士フィルムの転身で…

カウンセリングブーム終焉で衰退した「教育相談」

【「教育相談」転身のススメ1】数回にわたって述べてきたように、私にとっては「教育相談」「カウンセリング」の技法や考え方が「授業改善研究」の大きな力になりました。しかし現在、その「教育相談」の分野は危機的状況です。その構造と打開策の提案です。…

「アクティブラーニング型授業」に教育相談のスキルと理論が役に立つ4

私の授業の中でパワーポイントとプロジェクターはなくてはならない重要な道具になっています。学校以外の発表をしたときにプロのインストラクターに「小林さん、パワポのプレゼンうまいですね。どこかで訓練受けたのですか?」と褒められたのはちょっとした…

「アクティブラーニング型授業」に教育相談のスキルと理論が役に立つ3

「教育相談」「カウンセリング」の世界では「目の前の人(生徒)を大切にする」が基本です。 そのために「傾聴・共感」が強調されます。 「その人の気持ち」に寄り添い、「その人にとって必要なこと」を見つけようとします。 別の言い方をすれば「一般解より特…

「アクティブラーニング型授業」に教育相談のスキルと理論が役に立つ2

何回かに分けて、標記について詳しく述べます。その前に私の物理の授業の仕組みを紹介しておきます。 1コマ65分の授業を以下のように構成しています。 この構造だけを見たら、教育相談がどこに入っているのかわからないかも知れません。 それを少しずつ解説…

「新しい授業」には教育相談のスキルと理論が役に立つ

2013/01/06の投稿に書いたように、「新しい授業」=「アクティブラーニング(能動的学習)型授業」では、教師の役割変更が重要になってきます。これまでのように、指示・禁止・叱責、そして時には脅しや暴力まがいの指導法では生徒に「能動的な学習」が生まれな…

教師の役割が変わる2

ここ5回にわたって述べてきたことをまとめた上で、問題点を指摘し解決策を提示したいと思います。 まず、文科省のビラについて。私はこの内容は正しいと思っています。 ただ、現場の先生たちはこれを見ると悲鳴や文句が出てくることが多いのです。 それもま…

反転授業〜教師の役割が変わる1

箱根駅伝コーチの発言についてのコメントを書く前に、授業に関する海外の動きを紹介します。 アメリカでは「反転授業 Flipped classroom 」という考え方が広がり始めているようです。紹介記事の一部を翻訳し、注解をつけたのが以下です。 左側が伝統的授業で…

新しい授業のヒント4〜箱根駅伝のコーチ?の発言

何となくテレビを見ていたら箱根駅伝中継のアナウンサーの声が聞こえてました。 走っている選手に伴走者のコーチが激励した内容を伝えていたのですが、私は気になりました。 画像は以下から拝借。本文の内容と画像は無関係です。 http://otonanews.blog.so-n…

新しい授業のヒント〜文部科学省のビラ3

さて、文科省のビラ第3弾です。今度はこう言っています。 「生徒に板書をうつさせるだけ」では、「レポートにまとめさせたり」「新聞にまとめさせたり」 「ICTを活用させたり」して、表現させるような言語活動をさせなければ、 「思考力・判断力・表現力」は…

新しい授業のヒント〜文部科学省のビラ2

年が変わったのをきっかけにブログを書き始めたら、たくさんの方からコメントと「いいね」をいただきました。 ありがとうございました。その力をいただいて頑張ります。 さて、文科省のビラ、第2弾です。今度は「先生が説明するだけではなく…」と始まります…

新しい授業のヒント〜文部科学省のビラ1

3月までは窮屈ですが、その中でも書けることを考えて書き続けてみたいと思います。しばしば、「アクティブラーニング型授業」をテーマに研修会講師に招いてもらっています。その際に使っているパワポの資料を基に説明します。 まず、新学習指導要領の目玉は…