「気づき」を促すための3つの質問

【入門セミナーA紹介3/5】「アクティブラーニング(能動的学習)型授業」入門セミナーAの構成紹介の続きです。
(2)「高校物理体験」までは「体験」です。このあとの「(3)授業体験のふり返り」が大事なところです。
多くの「気づき」を得てもらうために工夫しています。
 「気づき」を促すにはいくつかの条件があります。私は特に「安全・安心の場づくり」と「質問」を重視しています。
前者を達成するために「チェックイン」をていねいにやりますし、「物理授業」のしくみには元々そのためのしかけや介入が随所に取り入れてあります。セミナーとしては「授業体験」=「アイスブレーク」でもあるのです。
 そして重要なのが「質問」です。私はここでは次の3つの質問をします。
「今の授業を受けて生徒の立場で感じたことや気づいたことは何ですか?」
「教師の立場でふり返ってみて感じたことや気づいたことは何ですか?」
「教師の立場から
 『すでに似たようなことをやっている、同じ事でいいんだ』と感じたことは何ですか?
 『これをやってみよう』『少しアレンジしてやってみよう』と思ったことは何ですか?」
それぞれの問について各テーブルごとに話し合ってもらいます。
人の話を聞くことで更に「気づき」が広まり、深まります。
  小林がやっていることを「教えてもらう」のではなく、
「小林の実践をヒントにして」気づくことが大切なのです。