講義は動画で‥

【授業研究】うわさによると、大学のオンライン授業では90~100分間にわたって先生がワンウェイの講義をやっているところがあるそうです。私もあるオンライン講座で似たような講義を視聴することがあったのですが、これは辛い。これを毎日、何コマも強いられる学生さんたちはかわいそうです。

 私は今週末に名古屋・大同高校で文化祭のオープニングの講演会で「講演+質疑応答」をします。感染リスク対策のために生徒たちは各教室にいます。そこで講義も質疑応答もZoomで配信します。当日、私は現場に行きますが、講義は事前に用意する動画を配信します。その理由は「言い間違い」「時間オーバー」などがなくなるからです。

 「提案用動画」をつくって生徒会役員の意見をもらい修正しました。それでも私自身が後半の説明が気に入らないのでやり直そうと感じていたのですが、見てもらった先生たちからはパワポのミスも指摘してもらいました。こうやって修正することで質の良い講義ができることになります。出来上がってみると我ながらよくできているので、これを10月から始まるオンライン連続講座でも参考資料に使うことも考えています。

 これらを進めていると「リアルタイム講義」がだんだんと無駄な気がしてきました。1週間くらい前に事前に動画を配信して見てもらえば、皆さんは自分の時間を使ってみることができます。分割してみる、早送りして見る、時々止めて見る、気になる個所は繰り返して見る‥などができます。みんなで集まる時間(対面でもオンラインでも)では、質疑応答やグループでの話し合いや、振り返りに使う方がはるかに時間を有効に使えます。時代が変わることを実感します。

※秋から始まるオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「Find!アクティブラーナー社」はこちら→https://find-activelearning.com/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/

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◎お問い合わせ、研修会講師等のご依頼はこちらへとうぞ。
  →akikb2★hotmail.com ★をアットマークに替えてください。

相談相手が何人もいる!

【授業研究】誰でもそうなのだと思うのですが、やるべきことが増えてくると1人で抱え込んでしまいがちです。私も最近はやるべきことが増えていて少々ストレスフルな面がありました。この土日に溜まっていた仕事は概ねクリアしたのですが、気が付いてみると私は実にたくさんの人たちに相談をし、意見を聞き、ヒントをもらい、アイデアを膨らませています。

 大同高校の文化祭開会イベントの講演会の準備は、生徒会役員の生徒の皆さんと生徒会顧問の先生たちと校長先生にサポートしてもらいながら、おおむね完成しました。もし1人でやっていたら思いつかないたくさんのアイデアが生まれました。しかも、予定より早く完成したので、あと1~2日かけてブラッシュアップできそうです。

 オンライン連続講演会のプログラムも3つの講座が10月から始まるので焦っていました。ある会社の方に相談すると、他の講師の方のプログラム例を見せてくれました。「あ、こうやればよいのだ」と気が付いたのでスラスラと進みました。別の会社の担当の方には受講する人の自己紹介や要望を見やすい形に整理してもらいました。これで参加する人たちのニードがだいぶはっきりしました。会社社長として公的機関に提出する書類の締切にも追われていました。とにかく事務的な作業に苦手意識が強い私ですが、これも税理士さんにサポートしてもらって無事に期限内に提出できました。

 研究中の理論的な事は長年の友人の大学教授がサポートしてくれるし、フランスの日本語教師の会の皆さんは私の得意分野についてたくさんの質問をしてくれるので回答しながらアタマの中の整理ができます。河合塾コスモの「物理基礎」の生徒は、高校物理の範囲を超えて「自然界の不思議」についてあれこれ質問してくれるので、彼らの知識に合わせて説明する力が付きます。彼らが何を知っているかを理解する手がかりにもなります。

 大学を退職する前は実体的にはたくさんの人たちに毎日会っていました。大学の先生たちやスタッフの皆さんや学生たちです。それなのに、相談したりされたりしながら相互支援をしている実感はあまりありませんでした。最近はむしろ閉じこもりがちなのでリアルに会う人の人数は激減しました。それなのに多くの人に支えられている実感は飛躍的に高まりました。不思議なことです。

 これを書きながら締切が近づいている仕事を2つ思い出しました。でも今日明日で対応できそうです。これらも担当の人たちに相談しながらやろうと思います。相談相手が何人もいる!改めて、有難い環境にいることを実感します。

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仕事の山‥でも大好きな生活パターン

【授業研究】10月から始まるオンライン連続講座が3つあります。その計画に四苦八苦しています。もちろん大筋の構想は出来ているのですが、月イチの講座であること、深い学びは「非同期学習」で起きること、講義をするなら事前動画視聴方式の方が良いこと、更にはスブレットシートなどで非同期学習を深める構造にした方が良いこと‥などがわかってきている私としては、より効果的な構造にしたいものです。

 あれやこれや考えて、書いては消しを繰り返しています。おおむね出来上がっている全体構想は単行本数冊分になりそうです。これはこれで目論見通りなのですが、これをオンライン講座として充実させるには、色々な工夫が必要です。

 苦労だけではありません。3つの連続講座のうちの2つはワンクールが7か月です。来年4月まで続きます。予定ではそれまでの間に、現在書いている内容の一部は2~3冊の単行本として出版されている予定です。そう考えるとこれは大きな楽しみにもなります。うまく続いたら2周り目の講座では出たばかりの単行本をテキストにすることもできそうです。

 考えてみると現在の私は好きな事ばかりをやっています。楽しくなります。自分の好きなことをやって、その話を聞いてくれる人たちがいて、書いたら読んでくれる人がいます。出版してくれる会社もあります。ありがたいことです。その有難さを感じながら、もう少し頑張ることにします。

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生徒会役員との打合せ(2)

【授業研究】継続して伺っている名古屋の大同高校で来週の文化祭の開会イベントとして生徒向け講演会の講師を務めます。組織的に進めている「授業改善」と連動させるために、生徒たちにもなぜ授業改善が必要なのかを理解してもらうためです。10日ほど前に学校に伺ったときに対面で打ち合わせをして、2回目の今回はZoomで行いました。

 前回の打ち合わせを基に説明動画の提案をつくり生徒会役員には事前に見てもらっています。内容は概ね以下です。
1 自己紹介とSocity5.0の紹介(内閣府の動画を紹介)
2 ➀授業改善が必要な歴史的背景の説明
   ➁改善に伴う問題点の指摘と解決策の提案
3 授業改善に必要な「100年人生の考え方」と「読解力の重要性」
4    質疑応答(スタジオでの生徒とのやりとり+全校生徒からの質問にも対応)
5 エンディングはある歌の紹介

 内容については「よくわかった」と好評。「でも1スライドの文字が多すぎてついていくのが大変だった」の意見もも出てきました。「OK。スライド数を増やして変更します」と回答。これは生徒と打ち合わせをしてとても良かったことです。エンディングの歌は提案動画に入っていなかったしほとんどの生徒が「知らない」というので打ち合わせの中で紹介。ちょっとだけ見せるつもりだったのですが、みんなが聞き入っているので最後まで紹介。終わると小さな拍手。感動してくれたようです。これは目論見通り。にんまり。

 困ったのが教室からの質問をどうとるか。(感染防止のために体育館での実施予定を各教室に生徒がいてZoomと校内放送を併用して音と画像を教室に届けます)
「Zoomのチャットでとろう」
 ‥「担任の入力作業がたいへんだよ」
「jambordもいいよ」と私が提案。
「みんなのiPadから送信したら簡単」
「1000人で接続するとlambordは止まりそう。
 それにフィルターをかけないと荒らしのコメントが心配」と私。
「ロイロノートならどう?」と生徒。
「直接?それじゃフィルターがないのと同然」と生徒。
「教室で担任の先生のフォルダーに提出してもらって、
 担任の先生がそこからいくつかを教頭先生のフォルダーにいれるのは?」
 (当日、私は教頭先生のPCを使います)

それがいいね、と全員賛成で決定。この学校ではコロナ禍で全員にタブレットを持たせる計画を大幅に繰り上げて7月に完全実施。そのおかげでこんなことができます。以前にこのブログで書いた「二極分化(2020/9/21)」の実例です。

 終了後に担当の先生からのメールも二極分化を示します。「小林さん、レジュメ等の配布はpdfにしませんか?1000部以上の印刷しなくて済むし、カラーで出せるし、生徒たちは手元で見ることができます。配布もロイロノートで簡単です」。返事はもちろんOK。

 約1時間の打ち合わせは楽しく終了です。週末にパワポと動画の再作成です。私は当日は「生の講義」をしません。講義部分は事前に作成した動画を3回に分けてZoomで配信します。この方が無駄のない質の良い講義になります。オンライン研修会で鍛えた動画作成スキルが役に立ちます。これにより時間のブレもなくなります。ハイブリッド型授業の一例です。

 当日は「生徒たちとの対談」部分のために現場に行きます。これはその方がファシリテーションしやすいからです。これもハイブリッドの考え方です。コロナ禍のお陰で色々なことが一気に変わりました。来週の本番がとても楽しみです。

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大阪1泊2日

【授業研究】大阪の金蘭会高等学校・中学校に2日間伺いました。女子校です。先月、初めて伺いましたが、この時は全体研修会で少しお話ししただけでした。今回は、学校の様子を理解して、今後の授業改善の方針を探るために学校の様子、特に授業を理解するために2日間丸々使いました。

 初日、始発で移動して朝から授業を見学します。1コマで4~5人の授業を見て行きます。これを例えば、1,3,5時間目に行い、空いている時間に面談を希望してきた先生たちにフィードバックします。この1コマに数人の授業を見学し分析する方法は数年前に気が付いて、ブラッシュアップしてきましたが、短時間で多くの先生たちの授業を分析し、同時に生徒たちの様子をも把握できるのでとても有効です。

 更に。私は短期間に学校を理解したいので、色々なことをします。まず、朝の登校風景も見学します。特に遅刻になる前後の様子に注目します。遅刻する生徒の人数、遅刻する生徒たちの態度とそれに対する先生たちの態度などは学校の雰囲気を理解するのにとてもよい場面です。

 この日は偶々少し遅刻の生徒たちとエレベーターで一緒になったので「もう遅刻ですか?」「遅刻するとどうなるの?」などと質問します。生徒たちはとても丁寧に返事をしてくれます。こんなところから学校の雰囲気を感じることもできます。偶々、教育実習生もいたのでつかまえて聞きます。みんな卒業生なので、在校していた時はどんな学校だったの?などと質問します。

 2日目の放課後には全体研修会です。2日間見学して私が気が付いたことを皆さんにお伝えします。よい点も気になる点もあまり隠すことなく伝えます。先生たちにとって耳の痛い話も伝えます。これは「外部の人間の役割」の1つと理解しています。いつもこの時は、先生たちから反発があるのではないかと少々不安になります。しか、おおむねきちんと受け止めてもらえます。今回もそうでした。

 私の学校支援の方法はこの最初の授業見学から始めることも含めて、だんだんパターンが固まり始めました。この学校も大きなポテンシャルを持っていることを理解しました。これからのお付き合いが楽しみです。

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長年の友人の励まし

【授業研究】私は変化に富んだキャリア形成をしてきました。物理、空手、カウンセリングを学び、高校で物理の授業改善に打ち込み、定年退職後に大学教授を経験しました。そんな私が空手の話もカウンセリングの話も授業改善の話もできる友人Tさんがいます。

 空手では私がセンパイで、高校教諭としては彼がセンパイで、大学教授になったのは私が先でした。昔は同じ埼玉県にいたので定期的会って飲んでいたのですが、今は離れているのでメール交換が中心です。

 そのTさんに月刊誌の連載原稿をいつも見てもらっています。最近の原稿に対する返事はとてもうれしいものでした。それは理論的な思索の過程で自分の大きな勘違いに気が付いたと書いた部分でした。この部分に彼は以下のようなコメントを寄せてくれました。

「この「振り返り」はお見事」
「自慢話をてんこ盛りされるよりも、こういう話の方が、
 読者は引き寄せられます」
「その意味で他の箇所の失敗談も良い」
「読者を引きつける連載とするならば、こういう話も
 随所にいれたほうが面白い」
「上記の意味で今回の原稿は非常に興味深いものでした」

 これはとてもうれしいコメントでした。時には厳しい批判もする彼がこんな風に褒めてくれるとにんまりしてしまいます。更に、読者サービスをほとんど気にしないで書いている私には、この視点も取り入れなくてはと強く印象に残りました。もっと皆さんに楽しみながら読んでもらえて、役に立つ文章を心がけたいものです。

 うれしいことです。ありがたいことです。

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臨機応変(2)

【授業研究】昨日(2020/9/22)の記事に私がオンライン研修会講師を務める時の「基本パターン」と「基本スキル」を示しました。特に、ブレイアウトルームの際にルームをビデオオフ、マイクミュートで短時間見て回るという「基本スキル」は他の講師の方はあまり実践されていないようです。

 このファシリテーション・スキルは対面型授業を開発している時にその必要性を感じて編み出したものです。その原型は構成的エンカウンターグループのファシリテーションスキルにあります。「声もかけず目も合わせず、短い時は10~20秒で通り過ぎる」のは私自身による改良です。

 あるときのオンライン研修会の際にもこの「巡回」をしていました。いつもなら事前視聴用動画やスプレッドシート等の仕掛けにより、ブレイクアウトルームは話がはずみます。(しばしば「ブレイクアウトルームは沈黙の行進で嫌だった」の声も聞きますが、これは事前の非同期学習の構造に問題があると私は推察しています)

 ところがこの日はどうも話が弾んでいません。沈黙が続いているルームもあります。「変だなあ」と感じながら前半の質疑応答に進みます。いつもなら質問が続くのにその日は合間があります。あれ?という違和感が広がります。それでも予定時間まで質疑応答は続き休憩。

 ここで主催者の担当者と電話で相談。「どうも活性化しない。やり方変えてもいいかな?」「お任せします」。これで方針変更決定。ブレイクアウトを覗きに行くのを短時間で終了して質疑応答の方法を変えるための準備をします。

 全員がメインルームに戻ったところで「次はスプレッドシートに書いている質問やコメントを私が拾って質問をしてもっらたり、私がコメントしたりしますね」と宣言して、「ではAさんこの質問についてもう少し詳しく話してください」と振ります。するとAさんがより詳しい説明をした上で質問をしてくれます。こうして後半の質疑応答の時間を沈黙の時間を入れることなく終了しました。

 終了後、担当の方は絶賛してくれました。「私はいつもより盛り上がらないような気はしていましたが、それほどの問題とは感じていませんでした。更に方法を変えるなど想像もしませんでした。でも変えたら活性化しましたよね。驚きました。臨機応変に対応してくださってありがとうございました」。

 たぶんこのことが対面型グルプワークのファシリテーションを鍛えているかどうかの違いになるのだと思います。「デジタル・ファシリテーション」の言葉も出てきています。内容に私も興味津々で学び始めています。しかし、基本は「対面・リアル」のファシリテーションスキルであり、場を見て・場を感じる力が大切なのだと思います。

 オンイラン授業の必要性が広がる時代だからこそ、授業者の皆さんには「対面・リアル」の授業を大切にしてほしいものです。

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