久々の宿泊出張

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【授業研究】4か月ぶりに宿泊出張に出かけました。月曜日朝の下りの新幹線は窓側席がきちんと満席。2/5=40%の乗車率です。昨年同時期は一車両に数人でしたからずいぶん増えました。河合塾コスモ名古屋の物理授業はいつも通りの少数精鋭。初対面の生徒もたくさん質問してくれて、久々に授業の楽しみを味わいました。いつもなら夕飯は大同高校長とご一緒なのですが、この時期なので我慢我慢。

 翌日はこれまた久しぶりの大同高校。3名の先生たちの授業を見学して個々にアドバイス。コアチームが「基本スキル」を生徒向けと教師向けにうまくアレンジして標語風にまとめてくれていました。これがなかなかわかりやすい。私が提案している理論的なことを、現場に合わせて工夫してアレンジしてくれるのはとてもうれしいことです。同じ理論に立ちながらも、個々の学校が主体的に取り組んでいるということだと理解しています。他の学校にも紹介しようという気になります。

 終了は18時ごろ。それから帰宅したので丸々2日間の宿泊出張となりました。少々疲れましたが、オンライン続きよりはやはり楽しいものです。早くこういう日々が戻ってきて欲しいものです。

 さて、今日からはまたオンラインの会議・研修会のオンパレードです。

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定年退職と教職

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【授業研究】学校現場では公立学校が65歳定年に向けて進んでいます。再任用は65歳まで。そのあとは非常勤講師なら務められますが、いずれにしても賃金は65歳以降かなり低下します。経済的な不満や不安も大きいとは思いますが、自分の価値が低く見られてしまうことへの落胆が大きいのだろうと思います。では教員以外の仕事も考えればよいのでは?という意見も出てきますが、大半の方は「教師以外はできない」とおっしゃいます。「今さら新しいことはできないよ」の意見もたくさんあります。

 その一方で企業は70歳定年を検討しています。中には「定年制」そのものをなくしてしまう企業も出てきました。元々、定年制は人口増加期に発明されたシステムですから、人口減少期に入っている日本でこの話が出てくるのは当然です。

 そうなると、若い先生たちやこれから教師になる人たちは「定年がない時代の働き方・生き方」を意識する必要があります。教職を「いつやめるか」「そのあと何をするか」を計画しておく必要があります。より積極的にいうなら「次の仕事のために必要な力を身に付けるために」、「いつまで、どんな風に教員として働くか」を計画しておくことが必要です。

 残念なことに私の知る限りでは教育委員会はこういう指導をしてくれていません。してくれないなら「自分たちで学ぶ」意識が必要です。私自身はそんなことを何も考えずに仕事をしてきてしまいました。後先考えずに再任用を拒否してハラハラした瞬間もありましたが、その後、大学教授の仕事をして、現在は会社社長です。私一人でけの会社ですが‥(笑)。

 この間、私は大学院に行ったこともありません。今でも仕事をしてられる力は「教師としての仕事をするだけで」身に付けてきました。つまり教職はうまくやれば転職能力を培うことができるということです。「100年人生」を考えると、リンダ・グラットンが"LIFE SHIFT"で強調している「変身資産」は今の教職でも充分に鍛えることができるということです。その中心は「教科授業」です。担任活動、生徒指導もそうです。私にとっては教育相談もとても役に立ちました。

 教師の仕事が様々な力を身に付けることができる仕事になるように質を上げたいと思います。これからの教師を体験する人は仕事を通して着々と力をつけ、いつでも好きな時により賃金の高い仕事に転職できる‥そうんな仕事になることを夢見ています。 

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質問に答えているうちに‥

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【授業研究】数年前に大阪での講演会に登壇したときに知り合ったN先生は高校社会科の先生です。講演会で私が紹介した高校物理授業をそのまま社会科授業に取り入れました。当時の私は社会科の先生で、私の物理授業をそのまま実践した人はいなかっので驚きました。「社会科ではこの授業モデルはできない」と感じていたのですが、「教科を超えてできる」と確信する契機になりました。

 その後も、関西圏に出かけるときは時々、N先生の学校に立ち寄って授業を見せていただいていました。最近はいけくなくなりました。年度替わりの時期になって「少ない単位を担当することになり、クラス数が倍増した。リフレクションカードの処理が大変そう。どうすればいいだろうか?」と相談メールをいただきました。

 色々なアイデアを出しました。一番役に立ったのは「シャチハタを使う」だったようですが、「年度初めを乗り越えました」とメールをいただき、「それなら」とZoomで雑談。そのうちN先生の「理想の授業」の話題になり、「そのためには先生も生徒も対話のスキルが必要」という話になりました。

 すると「そのトレーニングを教えて欲しい」とリクエスト。「いいけど、1人では無理。何人か集められますか?」「集めます」とのやりとりでオンラインで実践することに。このトレーニングは昨年度から作り、色々なところで試しながらスマートになりつつあります。私にしてみれば、また磨きをかけるチャンスです。

 近況報告が研究に繋がってきます。うれしいことです。

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雑誌の原稿で表明

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【授業研究】締切が明日(2021/4/19)に迫っている雑誌「月刊高校教育(学事出版)」の連載原稿を一昨日から書いています。自由に書かせてもらっているので、今回のテーマは先日(2021/4/14)にこのブログでも触れた「新しいプロジェクト」について書くことにしました。

 連載のテーマは「授業改善のリーダーシップ」ですし、これまでにも「基本スキルと基本パターン」の発見の経緯や、実験的な支援の成果などを述べてきましたから、全体テーマには合致しています。ただ、スタートする段階で全国に向けて表明するのは少々緊張します。失敗したら恥ずかしいからです。

 でも、これは私にとっては良い刺激になります。具体的な計画を全国に示してスタートして、その経過も時折掲載していこうと思います。これまでにない「組織的授業改善」の方法です。理論的にも、仕組みとしても、使うツールやスキルもほとんどが新しいものです。ついでにこの「組織的授業改善」を通して「働き方改革」も実現しようと目論んでいます。

 もうひとつの効果も期待できそうなことにも気が付きました。それは今月末からスタートするこのプロジェクトに参加してくれる5校の先生たちです。実践していることが出版物として全国に表現されていることや、自分たちの実践経過が雑誌に公開されていく、「見られている」ということが「良い刺激」になるのではないかという期待です。書いているのは6月号の原稿。発売は5月中旬になります。ご期待ください。

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YouTubeの題材は過去ブログにも‥

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【授業研究】先日(2021/4/14)書いた「大きなプロジェクト」はFCE社内での名前は「グループ・コンサルティング・サービス」なのでGCSととりあえずは呼ぶことにします。もっと内容を表す良い名称にしたいのですが、まだ思いつきません。

 このGCSのスタートアップを月末に控えています。各学校から数人ずつ参加してもらい、私が講義をすることがメインです。普通なら講義もしくは演説を何十分間かするのだろうなあと思います。しかし、元々人前で話をするのはあまり得意ではない私です。その上、最近のオンライン研修会で「講義は事前視聴用動画で」に慣れてしまった私はますます、その場での講義には抵抗があります。

 そこで我儘をきいてもらい、ここでも事前視聴用動画を作成することにしました。社長のリクエストは「皆さんがこの方法に、なるほど!と納得する説明をしてください」です。うむむ‥なかなか高いハードルです。締切が迫る中なんとか完成。「イメージ通りです」と返事。ほっとしました。

 この26分間の動画内での自己紹介の時間はわずか1分程度です。本当はもっと詳しい自己紹介をしたいところです。その中に、新しい授業の根底にある考え方やスキルが含まれているからです。しかし、それに触れてしまえば何十分もかかります。聴かされる人は苦痛だろうと思います。そこで自己紹介も細かく分割して1つ1つを短めの動画にしてその題名をリストアップしておこうと思います。実践内容の紹介や理論的な講義も同様にするつもりです。

 そう考えているところに知人からのメール。「読解力」や「熟読の呪縛」などについて説明をしたくなりました。しかし、これを書いていると、今日明日に書き上げなくてはならない雑誌の原稿が進まなくなりそうです。そこで自分のブログで「読解力」と「熟読の呪縛」で検索をかけるといくつかヒットします。そこでメールには「時間のある時にこれを見ておいてください」と簡単に済ませました。

 そこで気が付きました。「これもYouTubeの材料になる」。「コンセンサスゲームの上手な進め方」などは長い間、高いアクセス数が続いています。これらを取りあげて動画で解説すれば、いくつでも作れそうな気がしてきました。何せ、3000回以上の投稿をしているブログです。読み直すと材料はいくらでも出てきそうです。

 いま抱えているいくつかの「締切」を乗り越えたらいよいよGCSのための動画もつくらなくてはならないし、一般にオープンにする動画もつくり始めようと思います。GCS向けの動画も一部はオープンにしたいものです。この辺りは社長さんと相談です。みなさま、お楽しみに。

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楽しい情報交換

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【授業研究】2年ほど前に九州の離島の高校の先生から首都圏の先進校訪問に行くので「お会いしたい」と依頼があり、大学でお会いしました。話が弾んだのでホテルに近い駅まで出て懇親会も楽しみました。その先生から久しぶりにメール。

 そこで話しましょうと呼び掛け、Zoomで話し合うことにしました。内容はまじめな話ばかりになりました。授業のこと、生徒指導のことなどです。現場で起きている具体的な問題を聴くことは私にとってはとても役立ちます。そういうことが起きる原因を考えたり、解決策を考えることが、仕事としての「組織的授業改善」支援の役に立つからです。

 具体的に2つの情報をいただきました。1つは「「言語技術」が日本のサッカーを変える (田嶋 幸三著/光文社新書)」を紹介してもらったことです。日本サッカー協会が優れた選手育成や子どもの指導や保護者に対する指導をしていることは、関係する人たちからの話を聴いて知ってはいました。しかし、本を知らなかったのでこれまで出典を示すことができませんでした。これは役に立ちそうです。早速、注文しました。読んだら、その骨子をこのブログでも紹介します。

 もうつ1つは「オープン・シェア革命」です。ダルビッシュや青山学院陸上部などの実践がNHKクローズアップ現代」などで紹介されているとのこと。ざっと聞いただけでもとてもよくわかります。ビジネス社会での「オープン・イノベーション」ともつながる発想のようです。これは組織的授業改善でも必要な考え方や手法になりそうです。

 久々に話し合って刺激と情報をもらいました。訪問しようとすると地方空港から更に島まで飛行機か船を使わないといけない相手です。時間と経費を考えるとなかなかお会いすることが困難です。それなのに、経費をかけずに話ができます。良い時代になったものです。楽しい時間を過ごせました。

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昔予想した通り?

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【授業研究】私が高校教諭を定年退職したのは2013年3月、翌2014年4月から大学で教え始めました。その直前の3月から某新聞に「アクティブラーニングが授業を変える」を連載していました。この年の11月の「新学習指導要領諮問」に「アクティブ・ラーニング」の文言が入り、「アクティブラーニング・ブーム」が起きました。

 2015年4月に連載をまとめて「アクティブラーニング入門(小林昭文著/産業能率大学出版部)」を上梓するといきなりベストセラーに。私は色々なイベントに呼ばれて登壇する毎日になってしまいました。イベントの後には当然、懇親会。二次会、三次会‥と続きます。「本当に日本の学校の授業が変わるかも‥」と思った瞬間もありました。‥しかし、私はその渦の中にいながら2016年には「違和感」を持ち始めていました。ただ、それを口にするのは周りの人たちに嫌われそうだということは予想できたので黙っていました。一部の信頼できる人たちにだけささやいていました。

 2017年の年末あたりにブログで少し書きました。それは地震に例えて、「今起きているのは初期微動」のようなものとしました。それは「反応の良い人」「反応の良すぎる人たち」‥当然少数の人たちです‥が起こしている波だと理解しました。この波を起こした人たちは「授業改善」に興味のある人たちではなく、「新しいもの」「自分の学びに興味のある人」「自分が注目されることに興味のある人」なのではないかと予想していました。

 そうではない「普通の先生たち」は「こんなに早く反応するわけがない」と分析していました。当時、文科省やその周辺に長くいる人たちにこんな質問をし続けていました。「諮問の段階で学校の授業が話題になり、変化をきたしたことはこれまでにあったのですか?」。返事は「いや、ない。特に高校では全くなかった。異常だよ」ばかりでした。私は自分の予想に自信を持ちました。

 その予想は「初期微動のあとにくる主要動こそ多くの人たちの動きになる」でした。その時期は「新学習指導要領の実施年になってからだろう」と予想しました。今、その時の予想が実現しつつある気がします。オンライン講座などで会う人たちは、昔のイベントで出会ったエネルギッシュで遠くのイベントにも次々に参加するような人たちとは明らかに違います。学校の仕事に埋没している人、でも新学習指導要領実施の中で授業改善をしなくては‥でもどうやっていいかわからない‥という人たちです。年代も20代、30代の人たちが増えました。

 対面型の研修会がやりにくくなっているにも関わらず私の仕事が増加しているのもその動きが、単なる「第2の波」ではなく「主要動」であることを現している気がします。では、第1の波の人たちはどこへ行ったのか?多くの人たちは「アクティブラーニング」のあとは「ルーブリック」「パフォーマンス評価」、「探究」「SDG's」「地域再生」などに力を入れているように見えます。あの時の動きは「授業改善への興味」ではなく、「新しいものへの興味」だったのだなあとの確信が強まっています。もちろんそういう「反応の良い人たち」は必要です。そういう人たちが文科省の新しい動きを支援している側面も大きいからです。

 でも私の対象はそういう「一部の先生たち」ではありません。「普通の先生たち」「大多数の先生たち」です。雑誌やテレビに出演する先生たちでもなく、色々な研修会に参加しまくる先生たちでもなく、その時々の流行りに敏感に反応して動きを変える先生たちでもなく、教育委員会に表彰されたり内地留学で大学院にいかせてもらえる先生たちでもありません。「フツーの先生たち」の支援をしたいのです。でも、その「フツーの先生たち」こそ「大多数の教師」であり「学校教育の全て」を支える人たちなのだと思っています。その人たちに会う機会が今年度はどんどん増えそうです。昔の予想通りの変化が起きてきて、私がやりたいことがやれる時期になってきたと言えそうです。

 以下は昔のブログ記事です。
次の本と「第2の波」? - 授業研究AL&AL
「第2の波」より「主要動」? - 授業研究AL&AL
個人的な取組みから組織へ? - 授業研究AL&AL

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