「方針が違うからもう理事を辞めさせて」

【埼玉高相研に感謝1】埼玉県高等学校教育相談研究会(略称:高相研)は県の予算で運営されている公的機関です。教員が自主的に研修会等を企画して運営しています。私はここで多くの先輩に出会い指導を受け、仲間たちと共に学んできました。
 数年間全県の事務局長を務めて退いた後に、これまでに述べてきたような「教育相談転身のススメ」を常任理事のみなさんに話したことがあります。もう、7〜8年も前の話です。このときは「総スカン」でした。「教育相談と授業は別だ」という人が多かったのかも知れません。「前事務局長に口出しされたくない」ということもあったのかも知れません。いずれにしても私は高相研と少し距離を感じながら、越ヶ谷高校で授業実践を続けてきました。
 そして昨年(2012年)の3月。時期役員確定のための理事会の出欠確認の連絡がAさんから来ました。私は「理事を降ります。あと1年で退職ですし」と返事。Aさんからは「どうして?」と電話。「私と高相研は方向性が違うから。私は授業研究に集中したい」と言う私にAさんは「みんなも授業改善には興味を持ちますよ。数年前とは違うと思うよ」と力説。結局、私の実践を少し話してみんなの反応を確かめましょう、ということになりました。私は「最後の理事会」のつもりで準備を始めました。