物理の授業研究

物理授業とワークシート

「ワークシートによるグループワーク」についてしばらく述べてきました。これはB高校にいるときに「キャリア教育」のプログラムを開発するときの担任の不安や負担を軽減し、同時に教育効果をあげるために工夫してきたことです。この時に学んだことを私は「ア…

日本経済新聞にも紹介されました

「アクティブラーニング(能動的学習)」が大学教育の動向として注目され始めました。その関連で高校での実践にも注目が集まりつつあるようです。 そんな中で私の物理の授業を日本経済新聞が取り上げてくれました。2011/02/25(金)の夕刊です。日経大阪支社の…

河合塾「ガイドライン」

河合塾(予備校)の機関誌「ガイドライン(2010年11月号)」に私の授業と授業研究委員会のことをとりあげてもらいました。 河合塾との関わりは、2008/8/22に行われた産業能率大学主催「第3回キャリア教育推進フォーラム」がきっかけでした。このフォーラムの…

アクティブラーニングの学習効果

生徒たちの声を改めて「学習面」「物理の内容理解」に絞って取り上げたのが左の図です。普通の感覚というか、常識的には、「先生が熱心に語り、生徒が姿勢良く、黙って聴いている」のが良い授業です。そして、その方が生徒にとっても集中でき、理解も深まる…

「1時間集中してできた☆」

「新しい授業」をどう呼べばよいのか色々迷ってきましたが、ここでは「アクティブラーニング(能動的学習)」と呼ぶことにします。物理の授業をアクティブラーニングに変えて、生徒の感想で最初にうれしかったのは「集中できた」「やる気が出る」「よくわか…

生徒の声

転勤した年(2007年)の4月からしばらくは、パワーポイントとプロジェクターは使うものの、65分間をほとんど講義形式で進めていました。前期の中間試験直前の授業で生徒たちに「新しい授業をやってみたい」と提案しました。私は賛成してくれると思っていた…

前任校から借りたプロジェクター

プロジェクターを使い始めたところのエピソード、その2です。越ヶ谷高校に赴任する前にいたC高校では毎日プロジェクターを使っていました。当時は、県教委が県立高校各校に3台のプロジェクターを配置していました。とはいえ、授業で使う人は皆無でしたか…

ユスリカのだ腺染色体

パワーポイントとプロジェクターを使い始めたころのエピソードを1つ紹介します。使い始めたころの話です。C高に勤務していたときに「生物」の授業を持たなくてはならなくなりました。理科の教員免許は高校でも「理科」なんです。「理科(物理)」と書いて…

新しい授業への挑戦

C高校に勤務しているときにパワーポイントとプロジェクターを使った授業に切り替えて、最後の年にはほとんど全部の授業でパワーポイントとプロジェクターを使って授業を行っていました。2007年に越ヶ谷高校に異動してからもその形式は維持できました。まだ…

自己紹介2

現在の物理の授業にたどり着くまでの経過を紹介しておきます。最初に勤務したA高校はいわゆる「荒れる高校」でした。空手の経験がいろいろな意味で役立ちました。そんなときに上司に「そんなことやってちゃダメだ。これからはカウンセリングの時代だ。勉強…

対話の効果を実感させるコンセンサスゲーム

物理の授業の目的は「科学者になる」、目標は「科学的対話力の向上」と説明しても、生徒たちを納得させるのは少し難しいものがあります。そこで、「対話や話し合いが理解を深めるのに効果がある」と実感させる必要があります。このために私が毎回使っている…

科学者になる

私の物理の授業の紹介を続けます。私の授業の強みの1つは授業の目的を「科学者になる」と設定したことです。そし目標を「科学的対話力の向上」としました。その設定理由を生徒たちには年度当初に以下のように説明します。 別の言い方をすれば、「黙って、じ…

3段階の授業

私の物理の授業を少しずつ紹介します。越ヶ谷高校では65分授業なので、以下のように3つの段階に分けて授業を行っています。 最初の15分間は「学習内容の説明」です。その日の学習内容を簡単に説明します。時間を短縮するためにパワーポイントとプロジェクタ…