生徒の声

 転勤した年(2007年)の4月からしばらくは、パワーポイントとプロジェクターは使うものの、65分間をほとんど講義形式で進めていました。前期の中間試験直前の授業で生徒たちに「新しい授業をやってみたい」と提案しました。私は賛成してくれると思っていたのですが、意外なことに反対の声が殺到しました。まあ、私の当初提案はかなり過激でした。
 「新しい授業というのは、私が一切教えないで、みんなが自分で勉強を進めるというものなのです。みんなは自分で調べたり、友達同士で教えあったりしながら進めていこうというものです。どう?」…というものでした。生徒たちの声は以下のようなものでした。
 「えーっ、そんなの物理でできるわけない!」「先生、俺たちで教科書読んだって何が何だかわからないんですよ〜」「先生のパワポの説明は大好きなのに、それもなくなっちゃうの?そんなのやだ〜」…と大騒ぎでした。
 この反応に私はたじろぎました。苦し紛れに提案したのは…「じゃあ、トライアル授業を3回やろう。その間に毎回みんなの声を参考にしながら修正していくね。3回の間にみんなの賛成が得られなかったら、元に戻しましょう。それでどう?」…でした。これで生徒たちは何とか納得してくれました。

 で、3回のトライアルを経て、ようやく形が今の形に近い形に固まってきました。当初は、パワポのデータを作るのも大変な作業でした。そして、練習問題をつくり、確認テストをつくらなくてはなりません。毎回、リフレクションカードを生徒に書かせて、これを共有するためにワープロに打ち出して印刷していました。
 その甲斐あって、生徒たちからはなかなか好評でした。その声をまとめたのが上のスライドです。内容の詳細については明日以降に述べることにします。