科学者になる

 私の物理の授業の紹介を続けます。私の授業の強みの1つは授業の目的を「科学者になる」と設定したことです。そし目標を「科学的対話力の向上」としました。その設定理由を生徒たちには年度当初に以下のように説明します。

  別の言い方をすれば、「黙って、じっとしていて、黒板を写すだけ」では、科学者としての資質は向上しないということです。科学者がやっていることをやりながら、科学(物理)の知識を身につけられたら一石二鳥です。何より、楽しくやれます。ということを生徒たちに話します。
 そして毎回の授業では以下のスライドを示し、プリントでも明示することにしています。この結果、生徒たちは「目的・目標」をとてもよく理解してくれています。下の2つのスライドは毎回の授業で示しています。
[

要するに「目標」には2つあって「態度目標」と「内容目標」があるということです。グループ理論に沿っていえば「プロセス目標」と「コンテンツ目標」です。今のところ「内容目標」はその都度変化しますが、「態度目標」は変えていません。生徒の発達に応じて段階的に変えることもあってもいいと思っています。