空手も授業もひとり練習

【授業研究】私のキャリアは変化に富んでいます。物理学研究、空手修行、高校教師、カウンセリング学習、大学教授、著作上梓‥などです。これだけ変化が激しいので継続してお付き合いをしている人も少ないし、あらゆる話題を共有できる友人もいません。
 そんな中で、長年の友人Hさんがいます。同じ空手流派の先輩・後輩としての出会いから始まり、埼玉県公立高校教諭として務め、カウンセリングでは同じ団体に所属して活動し、教育に関する著作もあり、最近は大学教授として活動している方です。
 このHさんとなら分野を超えた話や空手家時代の昔話もできます。同県の高校教諭同士の時代にはしばしばお会いして飲んでいましたが、今は離れ離れなので電話でやりとりをしていました。そのうち時代を反映してオンラインでも話すようになり、つい最近は「オンライン飲み会」に挑戦しました。私にとっても初めての「オンライン飲み会」でした。結構楽しく飲んで語ることができるものです。
 その翌朝にHさんから届いたメールには以下の文言がありました。
> 空手もひとり練習、授業もひとり練習、
> その上達の過程が垣間見えました。
> そこで、理解が深まりました。
 私の空手練習時間は多い時は1日に6~7時間。その大半は「ひとり練習」でした。その方が集中できるからです。「練習は他人に見せるものではない」と感じていました。だから、新しい授業に取り組むときも「パワポを用いた説明練習」「15分でまとめる説明練習」「その15分の中に挿入する演示実験の練習」等々は「ひとり練習」でした。放課後というか夜に物理室に鍵をかけ、暗幕を下ろして練習していました。
 懐かしい思い出です。このことは本にも少し書きましたし、講師として話すこともあります。今でもひそやかに「ひとり練習」をしている先生たちもいるのだろうと思います。その地味な練習こそがあなたの授業スキルを磨く最良の方法です。頑張って欲しいものです。
 考えてみれば閉じ籠りが続く中での現在の私も「事前視聴用動画」作成のための話し方の練習は「ひとり練習」ですし、Zoomの扱い方やスプレッドシートの使い方なども大半が「ひとり練習」です。この学び方を身に付けていることが私の大きな強みのひとつなのかもしれません。 

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