「学びの場をどうデザインしますか?」

【授業研究】数年ぶりに交流が復活した人に誘ってもらってオンラインの講座に参加しています。終盤にきての振り返りの質問にどきりとしました。その質問は「この講座で学んだことを基に、あなたはどのように学びの場をデザインしますか?」です。

 私はこれに衝撃を受けました。様々な学校の授業改善を支援していますが、そのコアチームの皆さんとの会議が増えています。その場が「学びの場としてデザインされているか?」と問われた気がします。単にタスクをこなすような指示と行き詰まりを乗り越えるための技術的なアドバイスに終わっているのではないかと感じました。

 授業改善で言えば「単に点数を上げるための授業になつているのではないか」と突き付けられた気がします。学校の先生たちが自分の授業改善を進めるとともに、コアチームとして周りの人たちを巻き込む活動を続けながら、「人間として成長できる学びの場を、私は提供できていない」のではないかと感じたということです。

 これまでもほとんど同じことを自問自答しづけていました。そもそも高校物理の授業改善にチャレンジし始めた時から意識してきたつもりです。だから生徒たちは「点数を上げるだけではなく、〈主体的・対話的で深い学びの実現〉もできてきた」と自負していました。その成果は間違えていないと思うのですが、それとは次元の異なる「深み」の必要性を新たに感じさせられたという感じがします。

 昨日は単行本執筆の機会を与えてもらってワクワクしていました。執筆計画をメモし始めたくらいです。しかし、肝心なことが抜け落ちているのではないかという気がしてきました。同時にこの部分の欠落が長い間感じてきた「違和感」の大元なのではないかという気もしてきました。

 大きな学びのきっかけを得た気がします。

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