ファシリテーションと講義(1)

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【授業研究】最近オンライン続きです。当然、研修会には「時間制限」があるのですが、オンラインでの「ファシリテーション」と「講義」等で「時間を守る」ことについて私の感覚が変わってきたので、記しておくことにします。3つに分けます。

 第1は「質疑応答」、第2は「対話的な場合のファシリテーション」の場合です。第3は「講義」の場合です。本日は第1と第2を取り上げます。

 第1の「質疑応答」について。オンライン研修会を始めたころは「質問を下さい」と言っても沈黙の連続。私は比較的長時間黙っていられるので、待っていると、「沈黙に耐えられない人」が質問してくれます。ただ、これはプレッシャーをかけているのであまり良いことではないと思っています。これを改善するために、事前視聴用動画とスプレッドシートに感想と質問を事前に書くという方法にしました。これで質疑応答が様変わりしました。沈黙の時間が激減しました。

 こちらから個人に質問をする場面も出てきました。スプレッドシートに質問が書いてあるからです。時間があれば事前に回答するのですが、それができないときや、全体にシェアした方が良いと感じた質問・疑問には当日取り上げるためにコメントに色を付けるなどして目立つようにしておきます。時には「当日、質問してください」とコメントしておきます。それに対して「Aさん、シートに書いてあったことを質問してください」と促すことができるようになりました。事前視聴用動画とスプレッドシートの効用です。

 第2は「グループエンカウンター」のようにする場合。この時は大まかな予定は立てていますが、臨機応変に進めることが多くなります。これはなかなか大変と言えば大変なのですが、「構成的グループエンカウンター」「Tグループ」等々のグループを経験してきた私はオンラインでもさほど変わらずできることがわかってきました。対面の場合は時間管理のために、しばしば時計やストップウォッチを見ていました。これがメンバーには気になるのではないかと思うことがありました。オンラインでは画面の時計やタイマー、手元のストップウォッチを見ているのですが、画面越しの皆さんには見えていないようです。これはオンラインのメリットです。[この項続く]

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