カウンセリング等で学んだことが役立つ

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【授業研究】月イチで続けているオンライン連続講座は「現場の生の問題を解決する」をテーマに続けています。第4回に提示された問題は現在進行形の、多くの人たちが関わる課題でした。事前視聴用動画作成もかねて行った面談では、問題の本質把握ができ、解決策の方向性まで見出すことができていました。

 本番の昨夜は、その問題提示者の方に現状を話してもらいました。私もそこで皆さんと一緒に聞いたのですが、停滞していた組織的な課題が、急速に動き始めていました。問題提示者も面談の時とは別人のように元気です。

 その結果を基に、何が起きたのか、私は何をしていたのか等々を参加者の質問を受けながら解説していきました。面談の中で私が使っていた技法はカウンセリング、コーチング、アクションラーニング等で学んできたことです。それらをできるだけ難しい専門用語を使わないようにしながら解説していきます。

 もう1つ意識していたのは、「その場を動かす」ことです。参加者全員が安全安心の場を感じつつ、問題を考え、自分を振り返り、質問したり気づきを話したりできるようにしていきます。これはグループダイナミクスの理論やスキルが役に立ちます。

 参加した方からは「この学習会は毎回温かい気持ちになれる」「感動的でした」などの発言が続きました。また「なぜこんな変化が起きたのか」「小林さんは何をしていたのか」を「ていねいに解説してもらえたので、とても良い勉強になった」という発言もありました。いずれもとてもうれしいことです。「対話の力」の効用を皆さんが感じてもらえたことが大きな満足です。

 「生の問題を取り上げる」のはなかなかリスキーです。私個人としては成功しても失敗しても、「学びにはなる」と理解しているのですが、問題提示者のことも考えるとできるだけ解決したいものです。ここまでの4回はおおむね問題解決に成功してきました。講座はあと2回。次はどんな問題が出てくるのか楽しみです。

※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/