【授業研究】正規教員を目指して毎年異なる学校に勤務している若いDさんと久々に情報交換しました。少し前に情報交換した時にはコロナ禍の中で勤務校ではオンライン授業を指示されて配信動画を作成したということでした。それを見せてもらうと実にうまいのに驚きました。
聞けば他の先生たちに動画の作り方、音声の入れ方、youtubeへのアップの仕方などを他の年上の先生たちに教え続けていたとのこと。そんな光景は他の学校でも繰り広げられていたのかもしれません。
今回はメールで質問をもらっていたのに私の返信が遅れている間に解決したというので、その内容を聞くために連絡しました。Dさんは学校の授業再開とともに少し授業を変えることにしていました。それは「短い説明」と「質疑応答」を中心にすることでした。始めたらたくさん質問の手か上がったのに、2週目になったらぱたりと手が挙がらなくなったというのです。
「どうすればよいだろうか?」という質問に私が答える前に「いっぱい手が挙がるようになった」というので、「何をしたのですか?」と尋ねました。すると「PCなどの記録を見ると質問は書いてあった。質問はあるけど質問できないらしい」とわかったので、生徒たちにたずねてみたとのこと。
すると「どんな質問をすればよいかわからない」「どう質問していいかわからない」という返事が続いたので、全体に「何でもいいんだよ」と回答したとのこと。すると質疑応答の時間に収まらないほど手が挙がり始めたというのです。
これはお見事です。私がよく言う「困ったら生徒に聞けばよい」ということをDさんは実践していたということだからです。その背景には「手をあげない生徒はダメ」という見方をしていないことも大事です。何か原因があるはずだと考え調べています。
こういう若い先生たちもいるということに頼もしさを感じます。
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