「テスト」と「覚えるトレーニング」

【授業研究】小中高校の全校種で、そして大半の教科で
「生徒たちが基本的な用語・単語を覚えてくれない」
という先生たちの嘆きを聞きます。
「覚えていないことはどうやってわかるのですか?」と尋ねると、
「確認テストを何回やっても点数が低いのです」
定期テストで全く書けていないんです」などの回答。
評価はきちんとしているということです。

「では、覚えるための練習はさせていますか?」
「どうやれば覚えられるかを教えていますか?」
と質問すると「??」。

 これは診断はするけど、治療はしないのと似ています。
診断や検査を繰り返して、「数値が悪い。血圧下げなさい」と言っても、
治るわけがありません。
 血圧を下げるための生活の仕方、
食事の仕方などを身に付くまで
レーニングする(指導する)必要があります。

 単語のテストをやらせて、
生徒に相互採点して回収するだけでも、
10分くらいかかります。
その間に生徒たちがその単語を書くのは1回だけです。
同じ時間に単語を何回も書かせる、
ペアワークで出題・回答のトレーニングをさせる、
などをすればはるかに覚えます。

 このことは以前に月刊誌の連載にも書きましたが、
同様のことをブログにも書きました。ご参考に。

診断技術と治療技術(1) - 授業研究AL&AL

診断技術と治療技術(2) - 授業研究AL&AL