【授業研究】バラバラなことをやっているつもりでした。それはそれで楽しいことなのですが、最近、それらがつながっていることに気がつかされます。あまりきれいに整理できないのですが、断片的なことをメモ的に記しておきます。
1 生徒の「非認知能力」を高めるには教師のそれを高めなくてはならない。
2 「非認知能力」は「見えない能力」ではなく、
広い意味での「コミュニケーションスキル」と「メタ認知スキル」と
とらえることができる。広義の「リフレクション」とも言えそう。
3 教師の非認知能力を高める必要性は世界的にも高まりつつあるらしい。
4 教師の非認知能力を鍛える最良の場は「教科授業」の時間である。
5 「教科授業」をメインの場ととらえることで、生徒の能力育成にもつながる。
6 上記は「教師スキル」→「授業者スキル」→「基本スキル・基本パターン」と
ほぼ同一の方向性でつながる。つなげなくてはならない。
7 これらは「診断するだけ」では役に立たない。「診断と治療(評価と指導)」の
一体化が求められる。
8 これらをすべての教師が共通理解をもつためには、
「技術論・上達論」や「技(スキル)の体系化」が不可欠。
9 それらを踏まえるなら「働き方改革」「学校組織の生産性向上」等は、
「基本スキル・基本パターン」を土台にした
組織的授業改善によって達成される。
10 これらを通して「学校」は生徒も教師も共に学びながら、
近未来に求められる「社会人としての資質を高める場」になる。
当初は私のアタマでは全くバラバラな事柄でした。別々の組織から仕事として依頼を受けたので引き受けていたというのが正直なところです。依頼してくれた人たちもそんなつながりは意識できていなかったはず。私は特定組織内にいたらできなかったと思います。その意味ではフリーの強みです。
とはいえ、理論研究も技術トレーニング方法も「分割」は簡単だが、「統合」が難しいのです。さてさて、どうなることやら。不安も大きいのですが、希望も膨らみます。この1年がますます楽しみになってきました。