【授業研究】少し前に伺った高校からリフレクションカードが届きました。そのメールによると「質問が続々と出たので、担当の私が裏で何か工作をしていると思った、と校長が言っていました(笑)」とのこと。
「それほど活気があり、職員全体に良い刺激になったと思います」という感想はうれしいものです。90分間でも、グループワークを取り立ててやらなくても、「主体的・対話的な学び」を実現する方法はだいぶ確実なものになってきました。スキルもそれほど難しいものではありません。「次の次の本」には詳細に書きたいと思います。(笑)
メールはさらに続きます。
「研修会後,やや懐疑的な感想を漏らしていた再任用の先生が,
とりあえず試しにやってみようとチャレンジしています。
4人グループでプリントをやる形式ですが,
毎回書かせる生徒の感想は上々とのこと」
これは実にうれしいことです。
ここにかなり一般化できそうな事実がいくつかあります。
(1)懐疑的でも「やる人」はいる。
「試しにやってみるか」ということを許容する雰囲気が大事。
これを「指導案を書け」などと言うと芽が摘まれます。
(2)ベテランにはうまくやれる人が多い。
この事例に限らず、私の研修会の翌日から始めたという人の大半は、
50代、60代です。長年の生徒指導の経験がものを言います。
(3)「4人グループで‥」。とりあえずの形式はなんでもOK。
理論書や講師の話の通りにやる必要はないのです。
できそうな形で取り組むことが大切です。
(4)「毎回書かせる感想」。要するにリフレクションカードです。
これを「毎回」というのはすごいことです。生徒たちに振り返りと
「深い学び」を促すことになり、授業者にも同様のことが起きるからです。
研修会講師としては、90分間の短い時間でも、与えられたミッションは果たせたようです。「プロとは与えられた条件の中で目的目標を達成する人の事」という恩師の言葉を少しずつ実現できつつあるようです。
恩師は「『〇〇が足りないから、できない』と言い訳をする人はアマチュアよ!」と切り捨てていました。(笑)
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