WSによるグループワークの効果1c

 実施形式の後半「(3)WSを見せながら説明する。※他のメンバーは黙って聞く、終わったら拍手で感謝を伝える。(4)感想を書いて提出」の箇所を説明します。
 「WSを見せながら説明する」は生徒たちのプレゼン能力不足を補います。「みせればわかる」面が大きいので、話すのがとても苦手な生徒も参加できます。繰り返すうちに話すこともうまくなっていきます。
 また誰かが発表しているときは「黙って聞く」約束にしています。これは話している生徒に対しては「安全・安心」の場をつくるためです。話している途中で茶々を入れられたり、質問されたり、反論されて、混乱する生徒も少なくないからです。逆に黙って聞いてもらうことで「うれしかった」などの感想が続出します。聴く側の生徒は「黙って人の話を聞く」という傾聴訓練になります。
 「説明が終わったら拍手で次の人へ」も安全安心の場を作ることのためです。感謝の意を表す練習にもなります。
 最後にワークシートにその時間の感想を書かせて提出させます。書くことは「振り返り、リフレクション(気づき)」が起きることを期待しています。同時に、担任としては個々の生徒たちに何が起きていたかを把握することができます。