先生が繰り返し説明しなくてもすむ

【WSによるGWの特徴1】「座席表づくり」も「担任自己紹介」も「ワークシート(WS)によるグループワーク(GW)」です。この方式の特徴を列挙しておくことにします。私の「居眠り皆無の物理授業」の重要な基礎スキルにもなっています。
  まず「WSによるGW」の特徴は「ワークシート」にあります。この「ワークシート」には以下の要素が盛り込まれています。「(1)グループワークの手順が示してある。(2)ワークに必要なデータ、書込枠、書込例、メモ欄などが入っている。(3)感想記入欄がある」などです。
  その結果、「特徴1」=「先生が繰り返し説明しなくてもすむ」が生まれます。教室で先生たちが閉口するのが「生徒達が個別に同じ質問をする」ことです。例えば「先生、自分の名前は名字だけでいいの?」「先生、自分の名前はフルネームで書くの?」「先生、下の名前だけでいい?」などです。これにいちいち答えていくとなかなかワークが進みません。
  「WSによるGW」はこれを解消します。ワークシートに書いてあるからです。「読めば分かる」だけではなく、隣の友達に質問された生徒はワークシートを見ながら教えることができます。見解がずれても「ワークシートにこうかいてあるね」とよりどころにできます。先生の負担は激減します。これがグループワークに大きな利点をもたらします。