【授業研究】拙著を読んだ!実践した!成功した!‥というメールを次々に頂きます。その中でも、これは詳細な報告をオンラインサイトに投稿したというものです。特に、この方は、拙著を読みながら、私たち教師が持つ固定観念に気づき、乗り越えていったことを丁寧に記述していらっしゃいます。
「‥前述の「何となく板書を手抜きしているような気」もそうですが、この様に様々な情報収集を行い学んでいくと、自分の考えが古典的な価値観であり先入観になっているなぁと感じました。」
「‥どうしてもある年齢以上の教員は、授業中に教員は黒板に板書をしながら説明をするもの、生徒はそれを黙って聞きノートに書き写すもの、問題を解く時には黙って一人で解くもの、授業中に他の生徒と相談しないもの、と考えがちですが、この様なことはこれからの子ども達の育成や大学入試改革の方向性に完全には合致していないと考えるようになりました。」
「‥そこで、教員は隅から隅まで板書するとは限らない、生徒はノートに板書を写すとは限らない、問題演習は黙ってするとは限らない、授業中に他の生徒と相談することを積極的に推奨する、といった様にこれまでの価値観や先入観を一度全部捨てて見ることにしました。」
このあたりの記述は私にとっては実にうれしいことです。そして、この方は実践してみました。その結果、生徒の感想は‥
「講義の時間が短いので集中できる。」
「板書をノートに写す必要がないので問題演習が多く出来る。」
「わからないところは先生だけではなくグループの友達にすぐに聞くことができるので良い。」
「これまでの数学の授業よりよくわかった」
となっています。拙著が「読んで面白い」だけではなく、「やってみたらうまくいった」と言われるのが、ほんとうにうれしいことです。
原文は以下からご確認ください。
「内田洋行教育総合研究所 学びの場.com」http://www.manabinoba.com/index.cfm/8,22907,21,191,html