スキルだけではなく‥

【授業研究】大学に勤めるよりもかなり前からお世話になっていた方々と、大学勤務中は疎遠になっていました。大学を辞めることをそれほど多くの方に伝えたわけでもなかったのですが、3月ごろから疎遠になって方々との交流が少しずつ復活してきました。

 そんな中で交流が復活したFさんから「Gさんがこんな興味深い講座を宣伝していますよ。小林さんなら興味があるのでは?」と資料をいただきました。Gさんとも数年間メールのやり取りすら途絶えていました。内容は興味津々だったので早速申し込みました。昨日がその初回。元々は対面での予定でしたが、オンラインでの長時間での講座参加となりました。

 そのテーマは「リフレクション」。「振り返り・気づき」だけではなく、その後の行動も含めて広い概念で「リフレクション」ととらえて、これが大事としています。コルブの「経験学習モデル」の全体を「リフレクション」と捉えるようなものだと理解しました。それを人材育成のシステムとして組み立てようというものです。「学習する組織」の具体化へのチャレンジです。

 カウンセリングやグループワークを深く学んでいた私には知識的にはそれほど珍しいことではないのですが、それをテーマとしたワークを体験するのは久しぶりでした。カウンセラー養成講座ではどうしても「悩んでいる人・パフォーマンスが下がっている人」を元気にすることを目的とします。これに対して最近の人材育成の場面では「元気な人を更に元気にする」こを目指します。「更に深みのある人格形成・リーダー育成」を狙うと言っても良い内容です。

 これを体験しながら「教師にも必要だ」と強く感じました。私は「人間性・人格」を強調しすぎる教員育成には反対なので「スキル重視」を主張しています。しかし、昨日の講座を体験しながら、これは先生たちの力を向上させるためには必要だし、役立ちそうだと感じました。現在継続している現場支援の大きな力になりそうです。

◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/

f:id:a2011:20190822064657p:plain

◎お問い合わせ、研修会講師等のご依頼はこちらへとうぞ。
  →akikb2★hotmail.com ★をアットマークに替えてください。