【授業研究】少し夏バテ気味で原稿は進まなくなってしまいました。でも、相談対応したり、スプレッドシートにコメント書いたり、9月からの計画を検討していると、理論的な考察は進みます。最近、考えていることの1つは、組織的な授業改善には軍隊理論(戦争理論?)が役に立つと言うことです。
今、9月から実践段階に入るA高校については3カ月くらいかけて計画を立てています。カウンセリングのインテークのメモの方法と、軍隊理論をごっちゃにして表現すると以下のようになります。
①主訴:1年生を習熟度別位編成して進めたが成果が出ない。
②原因の仮説:「生徒たちの学力や能力が低すぎる」「話し合う力も低い」
③小林の仮説:「生徒たちが意欲的になれない、話し合いもしないのは、
友達同士の顔と名前を知らないからではないのか?
ここを改善すれば解決できる可能性がある」
④仮説を裏付ける事実の確認:
確かに生徒たちは互いの名前を憶えていない事実はある。
⑤戦略:生徒たちが互いに顔と名前を覚えるワークを短時間ずつ入れる。
生徒たちがグループワークできるようにっなったら内容を変えていく。
⑥戦術:教師の負担を軽減する。小林が開発したワークを基礎に使う。
「サブスク型支援」なので質問対応を活性化する。
「基本スキル・基本パターン」は動画講義で学んでもらう。
⑦計画:省略
作成してみると、以前、荒れる学校の生徒指導で作成していた計画書に似ています。PDCAにはこういう分析プロセスがないことを感じます。また、仮説が正しければ類似の問題にも使える「戦略・戦術」を蓄積できます。PDCAにはこのプロセスもない気がします。一方、土台は「基本スキル・基本パターン」です。