『セレモニー』研究の次の課題

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【授業研究】Facebookコメント、メール、オンラインでお会いした時の話題などで、『セレモニー』について色々なご意見をいただきました。

「やっている、やっている、と思うことがたくさんある」
「自分の授業はセレモニーではないのか?
 本当に生徒に考えさせているのか?
 という疑問や葛藤が巻き起こっています」
「今日もセレモニーな1日でした……こんなに自覚があるのに、
 なんで動けないのか…」
「安直な言い方をしますが、
 教師が振り返ることの出来るポイントがあれば、知りたいです」

多くの人たちが納得してくれたことはうれしいことです。
でも、解決策は提案できていないことを感じます。
ここが問題ですよね。

私は2007年度に高校物理授業を大改革した時に、
「起立・礼‥」を廃止し、
「おしゃべり、立ち歩き」を推奨し、
「ワーク中はプロセスに質問で介入する」を編み出し、
生徒たちは「疲れるほどアタマを使っている」と言いました。
一見「成功」です。

でもこれは「怪我の功名」です。
「成功事例」ではあるものの、一般化できていないから、
具体的な提案ができないのです。
多くの先生たちが文章を読み、理解できたけど、
「抜け出せない」と悩みます。
私の研究目的は「先生たちを悩ますこと」ではありません。

もう少し考えます。
十数年前の「成功」の理由が自分で理解できないもどかしさがあります。
「基本スキルと基本パターン」の着想に至るまで10年以上かかりました。
『セレモニー』の壁を超えることが次の理論研究の課題です。

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