盲点への挑戦

【授業研究】読解力や文章力を伸ばすのは「国語の授業」だと言われます。しかし、私が接してきた高校生たちは「国語の授業でそんな力はつかない。それより、数学や理科の授業を選択した方が、大学受験には役に立つ」と言い切っていました。その結果、総合選択制の高校だっので、理系の生徒は2,3年生では国語を捨てて、理系科目を選択するということが横行していました。

 「そんなことないよね」と国語の先生たちに、頻繁に聞いて回りました。しかし、率直な先生たちは「長年国語の授業を担当しているけど、国語の授業で読解力や文章力が伸びるとは、私にも思えない」と言います。その国語の先生たちにも、「小林さんは文章、上手だよね」としばしばほめてもらえます。

 でも、大学生のころの私は文章を書く力など全くありませんでした。空手の恩師に「強いだけでは指導者になれない。アタマを良くしろ、読み書きの力をつけろ」と叱られていました。そんな私に教えてくれた訓練方法は実にシンプルでした。でも、この方法で私は文章力を飛躍的に高めました。家庭教師で担当した国語が「2」という中学生にも同じような方法で指導したら、すぐに「5」になりました。国語授業の盲点なのだと思います。

 この方法をしばしば国語の先生たちに提案していたのですが、誰もやってくれませんでした。今回、それにチャレンジするチャンスが訪れました。さて、どうなることやら?