現場とのやりとりの楽しさ

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【授業研究】現在8校の授業改善を継続支援し、1つの教育委員会内の8校も支援し、3校を断続的に支援しています。オンライン講座などで知り合った方たちとは個人的に情報交換を続けています。おかげで、現場の先生たちと盛んに交流していることになります。

 最近、オンライン校内研修会終了後に個人的にメールが届きました。生徒たちの読解力向上のためのアイデアです。「評論文を意図的・継続的に生徒に読ませて指導してみたい」というアイデアです。この意欲は大歓迎なので、「やってみてください。結果を共有してください」と返事しました。ついでに思い出したことを書きました。2つあります。

 1つ目は学生のころ下宿していた大家さんの家の成績の悪い中学生の家庭教師を頼まれた時のことです。数学も英語も国語も低迷している子でした。全教科の面倒を見なくてはならないので、国語は「天声人語」の書き写しと要約をさせました。時々みて教えたり、考えさせたりしました。この子の成績はぐんぐん上がり、私のバイト料もあがりました。結局、地域のトップ高に進学し、国立大学を卒業して、公務員になりました。読解力は大事だし、簡単に向上すると感じました。

 2つ目は私のトレーニングの話です。その後私は空手に専念することにした時に弁証法も本格的に学びました。大先生には「なんてバカなんだ」と呆れられ、途方に暮れた時に勧められた勉強方法は実にシンプル。弁証法の教科書を全部書き写せ、小見出しごとに400字、40字、20字に要約しろ、でした。もう四十数年前だからでもあるのでしょうが、万年筆に原稿用紙でした。ペンだこが潰れて原稿用紙が血塗れになりました。3か月ほどかかって終了。アタマが冴えたと実感しました。人の話を聞く、理解する、話をする力は飛躍しました。大先生にもほめられました。その後、多くの雑誌等に文章を書き、単行本も上梓し、あちこちで文章力をほめてもらいますが、私がトレーニングしたのはこの時だけです。

 こんなことを返事のメールに書きました。こんなやりとりを現場の先生たちと毎日のようにやっています。

※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。
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