【授業研究】日本アクションラーニング協会主催の「教師のための質問会議体験」に参加しました。私は2006年度にALコーチ資格を取得しましたが、当時は教員としてこの資格を取った第1号でした。続いてALシニアコーチも取得しました。この考え方とスキルは高校物理授業の大改革にとても役に立ちました。そんな経過があり、今回のイベントにも少し協力してきて、更に当日はいくつかのセッションのうちの1つをALコーチとして担当しました。
奇妙な言い方かもしれませんが、ALコーチを務めるのは「空手の試合」「カウンセリング」「物理の授業」をやる時と同じようにワクワクします。いずれも「目的」「ルール」「時間制限」がはっきりしています。しかし、始まると何が起きるかわかりません。何が起きても「ルール(規則・暗黙の了解事など)」に基づいて進行し、「目的」を達成し、参加者全員の満足を得ることが求められます。
昨日もそうでした。初対面の方が多いし、ALセッションが初めての人もいれば、コーチ資格を得ている人もいます。参加者それぞれにALセッションの理解度が異なるので、しばしば「ルール違反」もあります。それをやんわりと修正しつつ、「目的達成」に向けて進行します。「時間」もストップウォッチと時計を併用しながら常に意識していきます。Facebookのメッセンジャーを使いながら他のチームの進行具合と、メインルームへの集合時刻変更の指示が来ます。他のチームは遅れているようです。
ということは「あと5分」が「あと10分になった」ということです。この時間を雑談にするのはもったいない。チームの学習になることを「ミニ講義」するか、「質疑応答」に充てるかを瞬時に判断して動きます。予定時刻の30秒前に終了。「終わりです。メインルームに戻りましょう」。戻ってみると他のチームはいない。私だけが時間を守った。少し自信を持ち、満足します。
久々のALコーチ体験は様々なことを考える契機になりました。授業改善、組織的授業改善を軸にしながら、ALセッションを「教師の資質向上」の視点から見直すと、相当の効果をもたらす「学びの場」になりそうです。楽しみがまた1つ増えました。