定年格差

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【日常の記録】「国が定年延長と言っても企業は年寄りを排除したいたのだ」
「60,70歳を過ぎても元気に働いている人が報道されるのは滅多にいないからだ」
「60歳以上を求めている求人は1%しかない」
等々の文章が次々に出てきます。この辺りは現状認識に役に立ちます。

 「うまく定年後も転職した人の3つの共通点」と「定年格差を乗り越えるための10の条件」はイマイチ説得力に欠けている気がします。ここに上がっている「共通点」と「条件」を満たしている人はほとんどいないだろうなあと感じます。それほど60歳、70歳を過ぎて生き生きと働くのは大変なことなのだろうなあと感じさせる内容であるという意味でこの本の価値はあります。

 とても感心するのは「悠々自適の老後の楽しみ方」を推奨しているのではなく、この著者は「死ぬまで働きたい」という意欲に満ちていることです。私は気が引けてしまいます。私はそれほど積極的でもないし計画的ではないし、働くのは若いころからそれほど好きではありません。人付き合いも好きとは言えず、趣味もないので、こういう人をうらやましいと感じます。

 それにも関わらず私は仕事をしています。時々、締切りに追われて寝不足になり、へとへとになります。仕事の打合せをしているとスケジュールがどんどん埋まっていき、それをみるだけでうなってしまうこともあります。その入力をミスして食事の時間がなくなることもあります。全然前向きではないです。この著者から見たら私は「ダメな年寄り」なのかもしれません。でも、ま、いいかと思っています。(笑)

 ここまでを読み直して気が付きました。「喝!」で騒ぎになった張本氏の雰囲気とこの本の著者は似ているのかもしれません。「喝を入れられたから頑張る」人はとても勇気づけられる本だという気がします。私は距離を取ってしまいますが‥