【授業研究】最近、20代30代の人たちと話していて「小林さんって、私たちみたいな年下と話していても、全然威張らないですよねぇ~」と褒めてもらうことが続きました。カウンセリングの勉強をしているころは、その道の第一人者に「小林さんは年上の人とも高校生や中学生と話していても同じ態度ですよね」と褒められたことも思い出します。
私はこれは「教師という仕事の強み」だと思っています。その中身は毎日年下の生徒たちと接していること、年上の上司や年下の若い先生たちとも対等の立場で仕事をすることです。「ピラミッド型」と言われるビジネス社会の構造と異なり、「鍋蓋型」と言われるヒエラルキーが曖昧な組織なので、「みんな対等」の雰囲気があります。
保護者は若い時には「年上のうるさい人たち」ですが、自分が年を取ってくると「同年代」だったり「年下」になったりします。この変化に対して「いつでも誰とでも対等に話をするトレーニング」をしているのが教師です。
もちろんそうではない人たちもいます。生徒たちに指示・命令をし、怒鳴る叱るが日常的な先生もいます。このタイプの人たちには上記の訓練をすることはできません。この後者のタイプの人たちは学校の外の社会に行くと不適応を起こす気がします。「新しい学び」を実現しようとする授業者スキルとも喰い違いが大きくなります。
私は大学空手部上がりですから、強い上下関係が当たり前の世界にいました。これを変えるきっかけはカウンセリングの学びでした。そして、教師という仕事が良いトレーニングの場になりました。対等な関係の中で相手を批判・禁止・命令ではなく、生徒や保護者をうまく巻き込むスキルを身に付けることができました。
この視点に立つと「100年人生」を生き抜くための「生産性資産・活力資産・変身資産(リンダ・グラットン)」を高めるためには教師という仕事はとても良いと感じるのです。 文科省が提唱する「主体的・対話的で深い学びの実現」は教師のためにもとても良いスローガンなのだと思っています。
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