手書きカードの処理

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【授業研究】先日ゲスト参加した大学集中講義の1コマに対して、学生さんたちからのリフレクションカードが届きました。手書きです。担当教授が名前を伏せてコピーして郵送してくれました。当初の予想を超えてたくさんの質問が出た授業でした。リフレクションカードを見ると「感想・気づき」もシェアしたいものがたくさん。更に出せなかった質問もかなり書いてあります。

 これを私だけが持っているのは「もったいない」と感じました。この気持ちは2007年度に新しい高校物理授業を始めて「リフレクションカード」を書かせ始めた時に感じた気持ちと同じです。そこで当時は、時々、生徒たちが書いたコメントをワードで打ち込んで生徒たちに配布していました。「リフレクションカードは生徒のもの」と感じていたからです。この気持ちは先生たち相手に講師を務めるようになってからも同じです。従って、できるだけリフレクションカードを共有しよう、質問・感想に対する私のコメントも全員に伝えるようにしよう、としてきました。最近はこれをスプレッドシートを使うことで簡単にできるようになりました。

 さて、久しぶりの紙に書いたリフレクションカードです。そのフィードバックの準備を始めました。その方法を記しておきます。まず、紙をスキャンして全部をpdfデータに変換します。それ以降は次のように進めます。ご参考に。

(1)pdfデータから次の対象になるコメントを切り取り、
 ワードに貼り付けます。
 ①全員にシェアしたいコメント。
 ②回答したい質問。
(2)「切り取る・貼り付ける」の中身は以下です。
 ①Adobe Readerなどの「スナップショット」で
   切り取りたい範囲を指定する。
 ②ドラッグして範囲を指定するとコピーされます。
 ③そのままワード上に「貼り付け」をします。
(3)ここでもうひと工夫します。
 ①貼り付けたデータの上で「右クリック」。
 ②「文字列の折り返し」→「外周」を選びます。
 ③これで切り取ったコメントをワード上で、
  「動かす」「大きさを変える」「周囲に書き込む」が
   できるようになります。
(4)その後はワード上でコメントや質問に対する回答を記入していきます。

 ついでに。これは結構長くかかる作業なので、
私はワードの「ディクテーション」を使っています。
声を出して回答するとテキスト変換してくれます。
 なかなかの性能です。変換は早いし、ミスもあまりありません。
ざっと話して、少し修正していけば終わります。

 デジタル化が進むと少し前の段階で有用だったスキルが
忘れられて行きそうな不安があります。
 こんなデジタル化初期のスキルも共有したいものです。