ついでの原稿案

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【授業研究】昨日(10/11)の記事で月刊誌の連載原稿の方向性が決まったことを書きました。そのあとで別件のオンライン会議で話題になったこともどこかで取り上げようかなと思い始めました。それはEメールに関する学校の先生たちの奇妙な共通性です。

 昨日の話し相手はある教育産業の会社の人たちです。主題から外れて雑談になったときに「学校の先生たちのメール、あるある話」になりました。その大半は、これまでに他の教育産業の人たちと話した「あるある話」と同じなのです。もちろん私も多くの学校の先生たちとメールのやりとりをしますから、ほとんど体験済みの事実です。会議の後でこれを「笑い話として拡散しているのはいけないのではないか」と感じました。次の講演会からは、少し触れようかと思いました。更に雑誌の原稿にも取り上げて管理職や教育委員会にも知ってもらう方が良いかなと感じました。
以下、その内容の一部です。

1 先生たちは複数人のやり取りでも〈全員に返信〉を使わない。
 例えば私が複数の先生たちやそれ以外の人たちにメールをします。
 返信は私だけ宛てで届きます。
 大事な要件の場合は「この返信は他の方にも出してありますか?」
 と問い合わせます。「はい」の返事です。??のマークが頭の中で踊ります。
 よくよく聞くと、1人ずつに「返信しました」とのこと。
 〈全員に返信〉を教えると「知らなかった」という人や、
 「失礼かと思って」という人も。改善してほしいものです。

2 先生たちは「署名欄」をつくらない。
 そうすると何が起きるか。
 資料を郵送しようと思っても学校の住所がわかりません。
 いちいちネットで検索して宛先を探します。
 或いは電話をするときも同様です。
 ケータイも書いてあると緊急の時にも実に助かるのですけどね。

3 先生たちは前のメールの引用を削除する。
 フツーに返信すると、前の受信したメールが署名欄の下につきます。
 これを丁寧に削除する先生方が多いのです。
 何が困るか。私のどのメールに対する返信かがわからないことがあります。
 やむなく自分のメールを検索します。
 「どうしてわざわざ削除するの?」と質問したら、
 「余計なものを付けておくと失礼かと思いました」とのこと。

 どうも学校独自の文化がメールの世界にも蔓延っているようです。
「世間と合わせる」という感覚は授業改善でも必要なことだと思っています。
「社会に開かれた教育課程」を重視する視点からも、
社会の情勢を見て必要なことは取り込んで欲しいものです。

 今のところ、来年の4月号(3月発売)に掲載するのが良いタイミングのような気がしています。皆さんもお気づきのことがあればお知らせください。上手に先生たちにお伝えしようと思います。

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