私にできること、私の役割は?(1)

【授業研究】田原真人さんに引っ張ってもらいながら、「参加型社会宣言」や「反転授業再起動」などのイベントにちょくちよく顔を出し、色々な人たちと話をしては考えています。「学校の先生ではない人たち」が一般的な教育について未来や理想を語るのはとても良いことだと思います。ただ、それが「学校教育」に及ぶと「?」と感じます。

 現場を経験してきた私としては「それは違うんだけどなあ‥」「現場ではそれはできないよ」「先生たちはついていけないだろうなあ‥」と思うことがしばしばあります。これでは、せっかくの前向きな教育談議が「現場の先生たちにだけは届かない」という皮肉な結果になりかねません。

 このことはこの1年間の私の経験ともつながります。今年度、いくつかの学校で支援し続けてきた「組織的な授業改善」はかなりうまく進み始めました。それは私がこれまで「善意でやってきていたこと」が、「先生たちを脅かしていたり」「先生たちの反発を作り出したり」していた可能性が高いことに気が付いたからです。

 具体的には私は自分が高校物理授業改善で成功した方法を話していました。「短い説明→長いワーク→必ず振り返り」のパターンで物理授業はうまくいったけど、これが「正解ではない」と思っています、「ヒントとして聞いてください」と話していました。しかし、そうは言っても多くの先生たちはこの奇妙な授業の話を聞かせられると、自分の授業を「批判されている」と感じていたのだと思います。

 そこに気が付いたので「伝統的な授業方法」からでも「生徒たちの学びの質を高めることはできる」ことを示し、その道筋も示しました。これをいくつかの「基本パターン」として示しました。更に、授業の質向上には「グループワークやペアワークよりももっと基本的なこと」を変える方が簡単だということも示しました。これを「基本スキル」としました。そうすると反発はかなりなくなり、学校全体としてスムーズな動きを実現することができました。

 これと同じように「新しいことを語る」「理想論を語る」「良い方向に向かおうとする」ことは良いことだと思うのですが、言い方を気を付けないと「無駄な反発」を生じさせることがあるということです。自分の理想を語るときに、異なる立場の人は「同じようには感じてくれない」ものです。それが多様性ということです。だから「ていねいなコミュニケーション」が必要になります。‥なんてことを、田原さんの呼びかけに応じて小さなイベントに出続けていると感じます。考え続けています。[この項続く]

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