雑誌連載原稿の構成固まる

【授業研究】「月刊高校教育(学事出版)」に「授業改善のリーダーシップ」を連載しています。いつもの原稿締め切りは18日なのですが、これから3~4ヶ月は変則的です。年末年始の影響です。今月は15日なのであと1週間を切っています。土日にはそれを考え続けていました。

 この数ヶ月の間にオンライン講座などを通して考えたり書いたり、受講する皆さんの質問に答えたりしているうちに明確になってきたことが2つあります。1つは「基本スキル・基本パターン」の土台になっている大恩師の「武道論・上達論」を先生たちにもだいぶわかりやすく説明できるようになったことです。これを理解してもらうことで、実際のトレーニングも集中して取り組んてもらえることもわかってきました。特に「意識の向け方」が段階によって異なることの説明を皆さんが喜んでくれたのは大きな成果でした。

 もう1つは「授業中のセレモニー」の問題です。「協同学習入門(杉江修治著/ナカニシヤ出版)」で杉江氏が指摘していることはとても重要なことと感じています。これを連載で取り上げたのですが、ネーミングに対する抵抗が強く寄せられました。要するに「セレモニーも大事だ」という意見です。長江氏はそんな意味手は使っていないのですが、「セレモニーは不要」という言葉に条件反射的に反発する人たちが多いことはわかりました。

 土日に考え続けて閃きました。技論を説明すると、長江氏の説明を別の言葉で、より論理的に説明できそうだということです。「目的意識的かどうか」という軸と「合理的(合目的的)かどうか」の軸で分類するということです。元々は「妥当性」で説明していたのですが、大学生にもあまり伝わらないので別の言葉を探していました。何年も考えてきた見つけられなかったことが2日間であっさりと整理出来てしまいました。

 これで12月号から3月号までの執筆計画が出来てしまいました。3月号でひと区切りというのも絶妙です。新年度からの連載はオンライン上の新ツールを用いた「研究授業・振り返り会」の方法や、「組織状態の診断テスト」の使い方、非認知能力の測定など、成果が着々と出てきていることについて書くことができそうです。4月号からは連載3年目に入ります。書かせてくれれば‥のことですが。

 計画ができれば書くのにそれほど時間はかかりません。変則的な締切の連続ですが、じっくりと書き直しをしながら原稿を仕上げることができそうです。そして編集の方をヒヤヒヤさせることもなく提出できそうです。毎月の締め切りはそれなりにストレスなので、これでとても明るい気分になっています。

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