【授業研究】継続的に授業改善の支援をしている学校の保護者会に講師として参加しました。対象生徒は高1の31名。保護者は26名。第1部は教員が学校の教育方針や、具体的な進路選択の方向性などについて説明し、第2部は60分間の「小林の講演会」という設定です。私だけがオンラインで参加しました。
第1部の教育方針の説明には私が教員向け研修会で使っているpptを担当の先生にお送りし、それをアレンジして使ってもらいました。この方法はなかなか良いと思っています。先生の説明と私の説明がほとんどずれないことと、先生が説明用のpptを作る手間も省けます。第2部では「対話」、特に「親子の対話」をテーマに簡単な講義をするつもりでした。その中には「質問の大事さ」を入れているので、「質問を考える」「質問をする」「回答を聴く」などのトレーニングの一環として、第2部の冒頭に「質疑応答」の時間を取りました。
その詳細です。第1部の冒頭に「第2部の冒頭で質問を出す、質問に答えてもらう時間」をとるので、この第1部を聞きながら「気になったこと」「ひっかかったこと」などをメモしておいてください、と案内します。第2部の冒頭は親子でペアになり、生徒全員が持っているPCを使ってjambordに書き出してもらうことにしました。時間は10分間。jambordによるグループワークの良さはボードを見ていると話し合いの活性化度合いを理解できることです。見ていてびっくり。どんどん質問のカードが提出されていきます。当初は20~30分間程度の質疑応答のつもりでしたが、それどころではないと感じました。
10分間で提出された「質問カード」はあとで数えてみると65枚。重複している質問もあるものの、これは予定された60分間の残り50分間で回答することも困難な気がしますが、考えている時間もないのでとにかく回答を始めました。質問は「ユビキタス社会とは?」「学びの共同化とは?」「理系と文系をどう選べばいいの?」「自分の好きなことがない時に進路選択はどうすればよいの?」「朝の補習をもっと増やしてほしい」「キャリア教育ってなに?」などと実に多様。
学校に回答してもらうものは「あとで学校から答えてもらいましょう」と飛ばして1つに対して1~2分間で次々に答えていきます。時間ピッタリで最後のカードに答え終わりました。やりかたを変えればもっと深い学びができそうです。このチャレンジはかなり楽しいものになりました。少なくとも先生の話を聴くだけで終わる保護者会とは一線を画するチャレンジになりました。準備をしてくれた先生たちに感謝感謝です。お疲れさまでした。協力してくれた生徒・保護者の皆さんもお疲れさまでした。
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