スキルがあがると楽しい

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【授業研究】大学で教えていた時には学生たちが動画を楽々つくり共有する姿を見て、「世代が違うなあ~」と呆然としていました。コロナ禍のおかげで私も少しできるようになりました。最近、立て続けにその楽しさを感じることが2つありました。

 1つはオンライン講座のあとで「欠席した人や復習したい人のために記録動画を送ってください」とサポートの方から連絡があったことです。Zoomの動画記録をそのままとはいかない状況がありました。①冒頭にこちらからテーマに関する動画を共有画面で見てもらったこと。②講座開始前に担当の方と30分くらい打ち合わせや雑談をしていたこと。③終了後の「放課後タイム」は録画の了承を得ていないこと。

 そこで冒頭の動画を挿入して、2か所をカットして、YouTubeにアップする作業が必要になります。昔ならめんどくさそうな作業なので諦めて断るか、素材を送ってやってもらっていたと思います。しかし、今は違います。挿入とカットの作業は10分もかからず終了。動画編集ソフトが合計1.5時間の動画をエクスポートするのに数十分かかりましたが、この時間は他の仕事をしていましたから私は楽なものです。その後、Yutubeにアップするのは数分で終わり。あとは機械が数十分動いていただけです。つまり私はこの依頼されたことへの対応を十数分でてきたことになります。高校生や大学生に比べると「当たり前」のことなのかもしれませんが、1年前には「やったこともない」作業ばかりです。自分の変化がうれしいものです。

 2つ目はお世話になっている某社から校内研修会講師の可否の打診でした。テーマは「主体的な学びの態度の評価」についてです。つい最近このテーマでオンライン講師を務めたばかりです。事前視聴用動画もあるし、レジュメもあります。すぐにでもできるのでOKの返事をしようとしたのですが、この方がその学校に打診することになりますから、紹介が必要になります。そこで考えたのが「動画とレジュメの1部」を送ることです。全部でも良いのですが、20分弱の動画と約10ページのレジュメを送るのでは、見る方も大変そうです。

 そこで動画を3分程度に編集し、レジュメも2ページ程度に編集すれば、簡単だろうと考えました。この作業は機械が動いていた時間を含めても10分程度で終了。メールを見てから15分程度で返信できました。内容についての説明を書くことはなく、「先方にこの動画とレジュメの一部を見て判断してもらってください」と済ませました。

 この体験を通して時代が求めるコミュニケーションスキルの変化を実感しました。手紙、電話、Eメール、SNSと変化してきたコミュニケーションの方法は「動画」が当たり前になってきているということです。遊びにではなく、仕事でこれらができると伝えたいことをよりリアルにかつ簡便に伝えられることを実感しました。まだやっていない、「俺には必要ない」と言っている世代の人たちに、ぜひともマスターしてもらいたいものです。

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