久々に論理学入門書

【授業研究】知人に勧められて購入したもの「積読」になってしまっていた本をようやく読むことができました。これは良い本です。先生たちにも読んでほしいし、中学生や高校生、更には大学生にも読んでほしいものです。思考力トレーニングにとても役立ちます。そもそも、高校生や大学生は「具体」「具体的」「抽象」「抽象的」という言葉の意味をあまり理解していない気がします。しかし、論理的に考える力を培うための基本中の基本です。ぜひともきちんと理解してほしいものですし、先生たちは生徒たちに教えてほしいものです。

 私にとっては「具体と抽象」を真面目に学んだのは大学1年生の時でした。当時、流行っていたブルバギの「数学原論」や「集合論」を読み、よくわからないので「論理学の入門書」を傍らに置いて楽しんだものです。「外延と内包」などの言葉を覚えたのもこのころでした。この言葉も最近聞くことがなくなった気がします。

 そのあと弁証法を学ぶことになり再び「具体と抽象」を厳密にとらえることを学びました。弁証法では「具体と抽象の統一=矛盾」というとらえ方にワクワクしながら読み進めたことを思い出します。ただ、弁証法となると、なかなか難しい内容になります。これを生徒や学生に教えなくてはならないとは思いませんが、論理学の起草は理解してほしいものです。

 大学生に「論文の書き方」を指導するときにもこのあたりのことを説明していたのですが、あまりうまく説明できなかったと感じています。それに比べると、この本はこの面倒な議論を実にわかりやすく説明してくれています。随所に挿入してある漫画も楽しませてくれます。

 著者の類書はたくさんあります。これから読んでみようと思います。

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