楽しい面談

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【授業研究】あるオンライン連続講座では「現場で起きている生の問題解決」をテーマにしています。参加者の誰かに「今抱えている問題」を提示してもらって、参加者全員で「質問をしてもらい」、問題解決をしていこうとしています。

 とはいえ、1回1.5時間の講座で確実に問題解決・振り返り・質疑応答・解説などまで進むのはかなり難しい気がします。中途で終わると「生の問題を提示している人」にとっては、「実験台になった気持ち」だけが残りかねません。

 そこで、この講座では当日より前に問題を提示してくれる方と小林が一定時間のオンライン面談をします。そこで「問題の本質が見えてきた」「リフレーミングが起きた」「解決の方向性が見えた」「具体的な解決案を列挙する」「それらを吟味して行動計画に落とし込む」「全プロセスを振り返る」‥などのどこかまでの段階までを行います。そこまでを動画編集してメンバーには事前に視聴してもらいます。当日は、そこからスタートすることで講座の質を高めるようにしています。

 と言うのは簡単なのですが、「事前の問題提示者と小林のオンライン面談」はかなりリスキーです。下手な面談をすれば問題解決につながらなくなる可能性があります。そうなると講座自体も構成しにくくなります。最悪の場合には「生の問題を解決する」という目標も達成できないことになりかねません。

 昨夜はその「事前面談」でした。元々は金曜日に予定してあったのですが、「時間ができた」との連絡を受けて急遽前倒しして行いました。問題の内容はある程度メールで知らせてもらっていましたが、なかなか重くて解決策が見えてこない内容です。でも、いつものことですが「事前にあれこれ策を練る」より、「現場で起きたことや感じたことを大切にする」のが私が受けてきたカウンセリング・トレーニングです。

 結果は成功。事前には思いもよらなかったリフレーミングが起きました。問題提示をしてくれた方からは「小林さんは人を幸せにする人ですね」と言ってもらえました。私も達成感と幸福感を一緒にに感じることができました。

 毎回未知の世界に飛び込み、スリリングなプロセスをたどりながら目標を達成して、相手(生徒たち・学生たち)と共に達成感・満足感を味わう。空手もカウンセリングもグループワークも、そして授業も、私にとっては同じプロセスです。この醍醐味を未だに毎日のように味わえるのは幸せなことです。夜遅くのオンライン面談をお付き合いくださった問題提示者の方にお礼申し上げます。

※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/