契約が終了した学校からの依頼

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【授業研究】私は昨年4月からフリーランスになって以来、自由な生活を楽しんでいます。65歳を過ぎるとこの表現はなかなかビミョーです。フリーランスなのか、ただの「退職後の無職状態」なのか区別しにくいからです。1つの区別が「仕事のあるなし」になります。仕事があればフリーランス、仕事がなければ「退職後の無職状態」と区別するのでしょう。

 年度替わりに向けて今年度の仕事の話をいただいていました。「翌年度の契約の話がくるとほっとするのですよ」と昔、フリーランスの知り合いからよく聞きました。その気持ちがわかるようになってきました。

 4月になってこの数日、具体的な講師依頼が次々に舞い込んでいます。年間契約をしているところから日程調整の連絡が中心ですが、新しい仕事の依頼も含まれています。この仕事の依頼がなくなれば「フリーランス」転じて「退職後の無職」になりますから、これはうれしいことです。アイデンティティーを左右することにもなります。

 そのうちの1つはちょっとうれしい依頼でした。それは、昨年度末で公費のアドバイザー契約が切れた学校からの依頼です。教育委員会の予算が終了し、契約更新ができなかったということです。少し残念でした。

 その学校からの依頼内容は「昨年度の続きをして欲しい」というものでした。「総合的な探究の時間」で異なるテーマを持つ生徒たちの指導に担任の負担は増加しています。それは1人1人の研究内容(コンテント)に先生たちが手を出すからです。そうではなく学習過程(プロセス)を支援すればよいのです。

 これにより負担軽減だけではなく、生徒たちの「対話の質」が向上し、主体的な学びの質も向上します。その土台にあるのが「対話のスキル」、特に「質問のスキル」です。この考え方とスキルは教科授業にも役立ちます。昨年度はこのための新しいトレーニング・メソッドを開発してあちこちに提供してきました。その続きをやって欲しいというのが依頼の内容です。

 このように私がやっている内容を必要だと評価してくれて依頼があるというのがうれしいことです。設定された時間は短いのですがリクエスト内容はたくさんです。昔なら「とてもできない」と匙を投げるところですが、この1年間で動画を使う方法を手に入れました。これはコロナ禍のおかげです。この学校に昨年までより質の高い研修を提供できます。これが続けばいつまでも仕事をもらえて、「フリーランス」でいられることでしょう。「変身資産」を鍛えることが、「生産性資産」を高め、「活力資産」も高めることになります。こんなことも現場の40代以上の先生たちに伝えていきたいものです。

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