うれしいお誘い

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【授業研究】気が付けばもうずいぶん長いお付き合いになる会社から「新しいプロジェクトを立ち上げるので参加しませんか?」とお誘いをいただきました。この会社が持っている理論とスキルは授業改善にとても役に立ちます。学校教育に参入してほしかったのですが、これまでなかなかうまく行きませんでした。それが実現するかもしれません。キックオフのスケジュールはもちろん確保して「参加します」と返事をしました。

 私を誘ってくれている理由は私の学校教育における経験や実績に基づく「現在の私の意欲と能力」です。高校教諭を定年退職し、その後6年間の大学教員も退職し、もうすぐ69歳になる私です。一応、会社社長ですが私一人しかいない会社ですから、個人で活動するフリーランスと同じです。というか、単なる「リタイア後の高齢者」というほうがあっている気もします。

 そんな私を誘ってくれているのですが、たぶん先方は「そんなことはなにも気にしていない」のだと思います。私の年齢や立場ではなく、私の「経験とスキル」が役に立ちそうだから誘ってくれています。「LIFE SHIFT」のリンダ・グラットンの言う「生産性資産」に注目してくれているということができます。
 いずれ「定年制は消滅する」と言われています。そもそも「定年制」は「人口増加期(人口ボーナス期)」に編み出された「特殊な雇用システム」ですから、すでに「人口減少期に入っている日本」では当然のことです。そんな時代には「どんな会社にいたか」「どんな役職についていたか」「過去にどんな実績をあげたか」ではなく、「今の時代に役立つ能力を持っているか」が問われます。同時に「心身の健康」と「立場の変更に対する柔軟性」も問われます。まさにグラットンの言う「活力資産」と「変身資産」が問われるということです。

 私は若い時からどの年代の時も、どんな立場や役職にいるときも、その時々を「楽しんで」いました。その中にいることが嫌になったり、他のことをやりたくなって、それまでの在り方を大きく変えてしまうことも何回もありました。その瞬間にはある程度気持ちは揺れますが、すぐに「次の生活」を楽しみます。今もそうです。そんな私にまた楽しいお誘いをいただいたということです。楽しいことが増えていきます。人生は70年、80年では足りないですね。100歳まで楽しみたいものです。

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