経理の仕事

【授業研究】大学を退職してからの私の立場は「会社社長」です。社員は「なし」の私1人だけの会社です。数年前に文科省のお金をもらう仕事の依頼があったときに「個人でもらうと手続きが大変だから法人にしなさい」とアドバイスを受けて設立しました。とはいえ、その時の私の主な立場は大学教授ですから、あくまで陰の肩書程度でした。

 このことが大学を退職してから活きています。経済的な面と精神的な面の両面で活きています。その意味ではそろそろ定年退職という皆さんにお勧めしたいことです。

 第1の経済的な面では個人の所得にするより法人所得にする方が税率が低いことです。節税になります。私にとっても最もうれしいことは「必要経費」が認められることです。特にうれしいのは書籍代です。私の会社の事業内容は「教育など」ですから、私が読む本のほぼすべては業務に関することになります。個人所得との関連でいえば私は「個人的には本代はゼロ」ということです。これはとてもうれしいことです。

 もう1つうれいしいのは、研修会講師などで出かけるときの交通費・宿泊費が必要経費になるのは当然として、研修会にメンバーで参加するときも、お話を伺いたい人に会いに出かけることも「仕事のうち」なので、これらの全て経費になることです。

 第2の精神面です。これは設立時は全く気が付かなかったのですが、60歳を過ぎて同年代の知り合いの愚痴を聞くうちに気が付きました。それは「肩書き」です。定年退職まではとても高い役職についていた友人もいます。

 そういう人たちの愚痴は以下です。「小林、定年退職したらさあ職業欄は〈無職〉なんだぜ。これじゃ、失業している人や専業主婦みたいじゃん。なんかさあ、〈定年退職した人〉みたいな職業欄の選択肢はないものかね~。お前がうらやましいよ」。

 確かに定年退職した人たちが名刺交換の際に「名刺ないんだよね」という時の寂しそうな表情をみると切なくなります。「肩書きないけどね」と言いながら名刺を出す人も寂しそうです。もっと定年退職後の皆さんが胸を張れるような仕組みを作ってほしいものです。或いは起業のススメです。資本金1円から会社は作れます。みなさん、定年退職前に起業しましょう。今は小学生ですら起業する時代なのですから。

 と、ポジィティブな側面を意識しつつ、11月が会社の締めなので、領収書や帳簿の整理に追われています。原稿の合間に気分転換ついでに少しずつやっています。まあ、だいぶ進んだのであと1~2日で終わりそうですが‥。1人社長の大変さです。

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