寄稿した雑誌が発行されました

 【授業研究】主に図書館で働く人たちのための雑誌「LISN/No.186」から原稿依頼をいただき寄稿しました。その雑誌が発行されて手元に届きました。全体の特集テーマは「遠隔でつながる」です。

 私は「学校教育における遠隔授業の現状と課題」と題して、主にオンライン授業についての分析をしました。これは「月刊高校教育(学事出版)」に連載している「授業改善のリーダーシップ」の第4回(7月号),第5回(8月号)に先生たち向けに書いた内容を、先生たち以外の一般の人たちに向けてリメイクしたものです。

 私は別にオンライン授業の専門家というわけではなく、コロナ禍でオンライン授業が取りざたされる前には全くやったことがありませんでした。しかし、突然、対面型研修会で軒並み中止になり、「オンラインでやってくれませんか?」に対応して始めただけです。それがそのうち「オンライン授業の始め方・注意すべきこと等を教えてください」とリクエストの内容が変化していきました。

 そのころになると私もだいぶ習熟し、見通しも立つようになってきたので理論的な整理をして連載に書きました。今回の雑誌の原稿はさらにそれらを一般の人たちにも理解してもらえるように配慮して書きました。

 似たようなテーマで異なる読者層に向けて書くことは、とても良い勉強になりました。 考えてみると「授業改善を説明する」というのも似たような構造があります。

 1つは本を出したり、講演会をしたり、あちこちの研修会に登壇している人たちと話すときです。専門的な話で盛り上がるか、相手の論を批判すると失礼なので当たり障りのない話になります。2つは現場で実践していてある程度の成果を上げている人たちです。この人たちとは話しやすいです。実践者同士なので共通体験が多いからです。

 3つ目は実践初心者の人たちです。始めたばかり、成功失敗を積み重ねている、始めるかどうか迷っている‥人たちです。この人たちとも私は話すのが好きです。私もその段階に長い間いたからです。私の体験が役立つといいなあと思って話します。

 4つ目は、生徒・保護者・一般の人たちに話すときです。これが気を使います。相手にわからない言葉-専門用語できるだけ使わないで語る必要があるからです。でも、この時が一番勉強になります。自分が理解していることをフツーの言葉にすることはなかなか難しいからです。今回の原稿も同じことでした。その意味でよい体験をさせていただきました。

 雑誌等で私を見つけてくれたとのことです。声をかけていただいたこと、何度も丁寧にやりとりをして編集をしていただいたこと、色々なことに感謝感謝です。

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