【授業研究】逗子市教育委員会のスーパーバイザーとして逗子中学校に伺いました。コロナ禍の中で一旦は色々な研究会や発表会が中止されました。その後、この学校では計画を立て直して研究を続けて、研究発表会を実施することができました。
この学校の研究テーマは「総合的な学習の時間」です。それを教科授業とどうつなげていくかというのがテーマでした。昨年の発表会では「総合的な学習の時間」を公開し、今年は数種類の「教科授業」を公開しました。2つの学年で5時間目を公開し、6時間目に学年別の「振り返り会」を実施し、最後に「全体会」を実施しまた。私は3,4時間目の「普段の授業」を見学し、この流れに合流しました。私の出番は最後の全体会での「講評・指導助言」です。
そこで「学年別振り返り会」の教室の最後尾に着席して「振り返り会」を聞きながらナイショクをしていました。「全体会での講評」の準備です。そこで飛び込んできた1人の授業者の発言に驚きました。以下の発言でした。
「去年、小林さんが講評の中で総合的な学習の時間と教科授業をつなげる視点はコンテント(内容)でけではなく、プロセス(学び方)も大事と言われた事がずーっと気になってきました。それをどう実現するかを考え続けて今日を迎えました」
驚きました。昨年の私のこの発言はたぶん15分程度の講評の中の一部で触れたことです。それを1年間意識してくれていたことに感動しました。この先生の授業はまさに「プロセスとコンテント」の両面で教科授業と総合的な学習の時間をつなぐ授業でした。これは素晴らしい授業でした。
講評で何を話すかはいつもかなり考えています。そのために時間の許す限り公開授業より前に学校に行き、管理職や研究主任の方と話し、普段の授業を見学しています。そしてできるだけ現場にフィットした講評をつくろうとしています。その成果が1年間、私の講評を意識して取り組むことにつながったということです。
うれしいことです。現場の皆さんのお役に立つような分析と講評ができるように今後も頑張りたいものです。
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