【授業研究】大学の授業や研修会講師から解放されて2週間。更には閉じ籠り生活のお陰で休憩・休養を経て、自分のことを考える時間が増えました。授業改善の仕事を通して私は何をしたいのか‥少しずつ、言語化できてきている気がします。
細々したことも大事なのですが、本質的な事を確定しておかないとブレてしまいます。ここをどう確定するかを丁寧に考え続けています。現在のところの考えを「メモ」レベルですが記しておきます。
1 授業改善の目的は「教員の成長」
私は授業改善の目的を「教師のため」に設定したいと思っています。教科授業は「知識・スキルの習得」をメインとしつつ、並行して「思考力等の育成」「社会人に必要な人間性の向上」も実現するという困難なことを目指しています。これを実現するための毎日の授業を行う教師は実に複雑な能力を要求されます。その力は社会のどこに行っても求められる力になるはず。児童生徒対応だけでなく文科省・教育委員会・管理職等々のタテの関係形成と対応、ヒエラルキーが曖昧な同僚等との人間関係形成と対応、年齢も複雑になる保護者や近隣住民との関係形成と対応‥これらを経験しながら教師が成長していくことを授業改善の目的に設定したい。
2 授業改善の中心は教科授業と担任(生徒指導)
毎日実践する仕事を中心にするべき。従って教科授業と担任業務が中心。イベントや取材対応などで「見せる授業」ではなく、毎日の「普段の授業」「普段の生徒指導」でスキルと教育観・人間観を鍛えるしくみにすることが不可欠。「総合的な学習の時間」「総合的な探究の時間」へシフトして「教科授業」を疎かにしない。オンライン授業に関わることを通して「普段の授業」の質の向上につなげる発想が大事。
3 学習・トレーニングの中心は「知識・スキル・考え方」
現状では教師に求められるのは「精神論・根性論」が中心。これを理論に基づくスキル開発とトレーニング方法を明らかにすべき。その基礎になる知識習得も必要。併せて「深い人間性を培う学習」も必要。
もう少し具体化すべきです。これからは色々な人に相談しながら、議論してから、固めていきます。ご意見をお待ちします。協力してくれる人も声をかけてください。
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