色々な学校に勤務している気分

【授業研究】大学を退職して5か月が過ぎました。最近、高校教員として勤務していた時と似たような気分になって、楽しんでいることを感じます。実態は閉じ籠り生活に近いにも関わらず‥です。

 高校教員の時は毎日、色々な相談を受けていました。「教育相談係」でしたから生徒からの相談は当然のこととして、担任・学年主任・保健室の先生・保護者、時には管理職などともやりとりします。問題によっては精神科医・カウンセラー・弁護士・警察なども連絡します。外部機関との相談には個人的なネットワークが役に立ちました。

 一時期、県全体の教育相談に関する組織の事務局長をしていたので他の学校からの相談も頻繁に入りました。他校の教育相談係からはもとより、管理職から職員の問題に関する相談もしばしば入りました。

 これらのことに対応できた理由のひとつが「授業改善の成功」でした。授業準備に要する時間はとても少なくなり、授業そのものもストレスではなく楽しみになっていたので、突然入ってくる電話やメールに余裕をもって対応できていました。

 最近は複数の学校の授業改善に関わっています。新しく依頼を受けて始め方などを相談することも増えました。現場の先生たちから個人的な相談もZoomで頻繁に受けています。委員会や教科会に私だけがオンラインで参加するのも、最近は日常的になってきました。

 そこで必要になるのは「教科授業の力」だけではありません。いわゆる生徒指導の知識や教育相談(カウンセリング)やキャリア教育(進路指導)や生徒募集や経営に関わる知識も必要になります。公立高校で多様な学校に勤務してきたことが役立ちます。

 大学に勤務していたころはいわば「授業だけ」が私の担当でした。進路指導は「キャリアセンター」、個人的な相談は「相談室」、授業改善に関しては「専門チーム」、学生募集は「入試センター」‥と見事な縦割り組織。「よそもの」が口出しをすることに対しては高い壁を感じていました。

 そのことが私のストレスになっているという自覚はありませんでした。ただ、退職して上記のように生活が変化して、色々な学校の「現場」の首を突っ込ませてもらうことが増えると、実に「楽しい」のです。自分の力を必要としてくれるところで活動できるのはとても楽しいことです。

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