「深く胸に刺さりました」

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【授業研究】某県教育委員会からのミドルリーダー向け研修会講師の依頼がありました。採用後10年程度の先生たちが対象ということです。30代半ばから40代前後の先生たち向けということです。また「生徒との関わりかた」を意識することも課題にして欲しいとのリクエストも含まれています。

 この年代の先生たちに「自分の生き方=キャリア形成」をしっかりと考えて欲しいという思いが私には強くあります。それには私自身の経験が大きくかかわっています。35歳で空手家から教員に転身した私は「荒れる学校」に勤務しました。この学校に11年間勤務しました。この時に私は、「勉強をする気の少ない生徒向けの物理授業」「暴力的傾向の強い生徒たちに対する生徒指導」「荒れる学校では見落とされがちだった傷ついている生徒たちに対する教育相談(カウンセリング)」などを勉強し続けました。

 この時の経験がその後の活動の大きな基盤になりました。その意味でこの研修会を受講する先生たちには私よりもっと良い教師としてのキャリア形成をして欲しいという想いが募ります。その想いをどう伝えるか‥事前視聴用動画=講義動画をどうつくるかにかなり時間をかけて考えました。

 その結果いつもとは違う構成にしました。いつもなら授業改善の実践的な話、理論的な話などを取り上げたのちに、「ライフシフト」の話を入れるようにしています。今回は最初に「ライフシフト」の話を入れて「自分の人生を大切にしましょう」というメッセージを強く発信しました。その上で毎日の「教科指導」「生徒指導」「組織的な授業改善」にチャレンジしましょう、と伝えることにしました。これらは「生徒たちとの関わり方を変える」「先生たちとのかかわり方を変える」ことになります。それらが「ライフシフト」が強調する「3つの無形資産」を鍛えることになります、と意味づけしました。

 予定より1日遅れて金曜日の昼頃に送信。すぐに担当の指導主事の方から返事がありました。「早速、受講者に送信します」のあとに「ライフシフトの部分は深く胸に刺さりました」とありました。私の想いが伝わりました。工夫したことが伝わり、そのことをすぐに伝え返してもらうことは本当にうれしいことです。これからつくらなくてはならない事前視聴用動画がいくつもあるのですが、大きな元気を与えてもらった気がします。ありがたいことです。

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