オンラインでSGE?

 【授業研究】「授業者のための雑談会」を時々やっています。全国の学校の状況を生々しく把握することができます。昨日話題になったことは「オンライン授業を受けても友だちができない」という悩みが多いということ。

 「オンライン授業」続きで悲鳴を上げるのは大学生も同様のようです。前期のオンライン授業に続いて後期もオンラインの話が続々と出てきます。私が学生でも中退して仕事をして、落ち着いてから大学に入り直すことを選ぶ気がします。

 そんな話題の中で私が気になったのは、オンラインの教科授業やホームルームで先生たちが生徒たちに対して「人間関係づくり」をやっていないような気がすることです。色々と聞いていくと最近の先生たちには、対面授業においても「クラス開き」のスキルはあまり持っていないようです。

 そんな話の中でふと思いついたのは「私が教室でやってきたワークはオンラインでもできるのでは?」でした。私は生徒指導の必要性からカウンセリングを学び、その途中から「1対1の対人関係技法としてのカウンセリング」より、担任にはグループの理論とスキルが必要と感じて構成的エンカウンターグループ(SGH)などを学びました。これを同僚にも提供していました。

 その時に工夫したのは「ワークシートによるグループワーク」にしたことです。時間配分もきちんと示しました。これにより「訓練を受けていない先生たち」でも安心して教室で使えるようになりました。その一部は単行本(末尾に紹介)にまとめました。

 雑談会の中で思いついたのはこの本の中で紹介した技法は、オンラインでも使えそうだということです。Zoom,スプレッドシート、jambordなどを併用するとかなりのことができそうな気がしました。

 そのことを雑談中に話すと「ぜひ、やってみましょう!」ということになりました。これは楽しそうです。私が13年前に開発した高校物理授業の形式は、オンライン授業が必要になったときにあっさりと移行できるものでした。つまり元々「ハイブリッド型」だったということです。どうやら「ワークシートによるグループワーク」も「ハイブリッド型」の要素が強そうです。

 また新しいことに挑戦できそうです。

◎「ワークシートでコミュニケーション教育(小林昭文著/ほんの森出版)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4866141077/

f:id:a2011:20200806080857p:plain

◎お問い合わせ、研修会講師等のご依頼はこちらへとうぞ。
  →akikb2★hotmail.com ★をアットマークに替えてください。