教育センター初めての挑戦!

【授業研究】昨日(8/4)は茨城県教育研修センター主催の研修会の講師を務めました。テーマは「授業改善」。最近私が提案している「基本パターンと基本スキル」と「ハイブリッド型授業のススメ」を中心にした「オンライン研修会」でした。

 特筆すべきは午前午後を通してのオンライン研修会だったことです。午前中は約70名がオンラインで参加して私を講師としてブレイクアウトルームでのグループワークと質疑応答を進めました。

 午後は教科別に分かれて実践発表とグループワーク、アクションプラン作成、振り返りでした。私は理科に参加して少しだけ助言をしていました。

 担当のセンター所員の方によれば「恥ずかしながらセンターとしては初めての終日オンラインでの研修会でした」とのことです。私は恥ずかしいというよりも誇ってよい快挙だと思います。他の県では短時間のオンライン研修会すら実施できない教育委員会や教育センターが多いことを知っているからです。

 最初に講師依頼があったのは、今年の3/12のことでした。4/6には「5月までの研修会は全て中止。8月も変更の可能性あり」の連絡が来ました。続々とキャンセル連絡を受けていた私はこれも中止かなと思いつつ、オンラインでもできることを提案しました。

 すると「オンラインを検討中」の返事がありました。4月にオンラインを検討中と返事をしてくれた教育委員会・センターはここだけでした。その後、着々とオンライン実施の方向で話が進みました。ツールとしてはZoomを使うこと、県としてはZoom契約をしていないから小林が契約しているZoomを使うこと、講師謝金も当初予定通りに支払うなどの話も進みました。

 このころから私は他の県と茨城県がだいぶ違っていること気が付きました。ハード面での整備も他県に比べて整っていますし、ソフト面の整備のどんどん進めていることがわかりました。「オンラインでは謝金を出せない」という他県もある中で、「交通費がいらない分、もっとお支払いできないかと検討しています」という意見も他県では聞かれない対応でした。

 7月に入ると具体的な打ち合わせも始まりました。それもオンライン会議です。事前動画視聴や感想や質問をスプレッドシートに記入してもらうことなども研修センターの協力でスムーズに進みました。当日はたくさんのセンターの指導主事の皆さんが入ってサポートしてくれました。

 ブレイクアウトルームへの展開で5分ほど手間取りましたが、質疑応答の一部を先にやることで停滞なく進みました。これはスプレッドシート上の事前コメントに事前に私が書き込み、いくつかの質問に対しては「オンラインの場で質問してください」とコメントしていたことが役立ちました。

 終了後、3~4時間後には7~8割の人たちが振り返りをスプレッドシートに書きこんでくれました。「Zoomは初めて」の人も何人かいましたが、内容には「大満足」の声が続きました。これからやろうと思ったことの記述が「具体的である」ことが大きな成果だと感じています。

 茨城県教育研修センターの所員の皆さんの先進的なチャレンジ精神の大きな成果です。これは素晴らしいことです。夕方に受信したメールには「来年も」と書いてありました。有難いことです。

 対面型の研修会も講師一人で進めることはできませんが、オンライン研修会では事前準備から当日の運営まで、対面以上に高いチームワークが求められます。特に私のように手の込んだ仕組みを作るとそうなります。それにも関わらず事故もなく、参加者が大きな満足を得たことは本当に大きな成果です。

 センターの皆さん、参加者の皆さん、ご協力ありがとうございました。

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