非同期学習の質を上げる挑戦

【授業研究】オンラインで研修会や授業や学習会をやっていると、深く学べるかどうか、同期学習が深まるかどうかは、非同期学習の内容次第と強く感じるようになってきました。

 例えば、多くの場合私は事前視聴用動画を配布します。視聴後、スプレッドシートに感想や質問を書いてもらいます。当初は書いてもらうだけで当日に臨んでいました。最近慣れてきて余裕ができたので、オンライン当日より前にスプレッドシートに書いてもらったコメントや質問に答えることもあります。これはこれで役立ちます。参加者にとっても講師の私にとっても深い学びが起きやすくなります。

 しかし、私は現在事前視聴用動画を送るときに、「締切」を明示することもなければ、「事前にコメントを書く」ことも提示していません。従って、感想等を書きこんだら<、私のコメントを見ないままにオンイランに参加する人もいるはずです。また、そういうことをしてくれると知っていたら、早めに視聴してコメントや質問を書く人も現れそうです。

 更に欲を言えば、他の人のコメントにコメントしたり質問したりする人はいません。私が指示をしていないこともありますし、スプレッドシートの構造上やりにくいこともあります。これをうまく使えたら、オンラインの同期学習以前の非同期学習でかなりの対話的な学びが起きそうな気もします。

 これらの準備をしておけば、オンラインで集まったときのブレイクアウトルームが「沈黙の行進だった」ということも減りそうな気がします。ネットでそんな記事を見たから書いていますが、私のオンライン講座では「沈黙の行進」はあまりないようです。それは事前視聴用動画やスプレッドシートが効いているような気がします。

 昨日新しく始めた学習会ではこのことを提案し、非同期学習の質が上がるような仕組みづくりにチャレンジすることにしました。新しいことをやるのは楽しみです。

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