【授業研究】あるオンライン研修会講師の際に、スプレッドシートに次のようなコメントをいただきました。
「この小林さんの講座は、
オンラインワークショップの体験になることに気付きました。
このやり方を再現すれば、私にも挑戦できそうな気がしてきました!」
これはとてもうれしいコメントです。そこで少し丁寧に私のオンライン研修会の作り方や考え方を述べることにします。第1日「全体の構造」、第2日「当日の進め方」、第3日「動画の作り方」、第4日「体験から学ぶことの大事さ」。
最も大事なのは私はICTのエキスパートではなく特別な学習をしたこともなく、特別な機材もソフトも使っていないことです。わからないことはほとんどネットで学びました。また研修会(授業)に臨むときに大事にしているのは以下です。「受講者(生徒・学生)の学びの質を高める」「授業者(講師)の負担を軽くする」「受講者と講師がともに成長する仕組みを作る」です。40代、50代、60代以上の方、大歓迎です。
初日は私のオンライン講座の「構造・仕組み」です。次のような構造で作成しています。
1 事前視聴用動画を配信する。
YouTubeに「限定公開」で配信するとURLを知っている人だけが視聴できます。
また、そのYouTubeのコメント欄に以下を付けておきます。
・第1部〇分、第2部▢分などの案内。
・レジュメを格納してあるグーグルドライブのURL
・感想等を書き込むスプレッドシートのURL
・中で紹介している参考になる資料や動画のURL等
こうしておくことで視聴する人の手助けになります。
この仕組みにより当日「講義」の時間が不要になります。
当日は質疑応答により学びを深めることができます。
また視聴の仕方はそれぞれの方法でできます。分割視聴、早送りなど。
いわゆる「個別最適化」の学びができます。動画の作り方は第3日です。
2 動画視聴後にスプレッドシートに記入してもらう。
・見た感想や質問を書いてもらう。
・時間があれば当日より前に回答コメントを書き込む。
・スプレッドシートは複数人が同時に書けるメリットがあります。
・お互いのコメントを見ることができるので気づきが深まります。
これらの方法で「非同期学習」を「対話的に」深めることができます。
3 当日の進め方は事前動画で案内しておく。
・「あいさつ」
→「ブレイクアウトルーム(自己紹介,感想共有,質問共有)」
→「質疑応答」(長い時はこれを繰り返す)
→「振り返り」(最後の5分は黙ってスプレッドシートに書く)
4 数日したら最後のコメントや感想、質問に回答する。
この方法を私は昨年5月ごろから必要に迫られて始めました。やがて1年になるのでだいぶ慣れて楽になりました。基本姿勢は教室で行っていた授業と同じです。受講者(生徒・学生)が飽きないようにする、楽しく学べるようにする、労力少なくして効果が高くなるようにする‥別言するなら「生産性を高める」ことです。[この項続く]
※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「Find!アクティブラーナー社」はこちら→https://find-activelearning.com/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/