成果着々

【授業研究】昨年あたりから気が付いていた組織的な授業改善の方法を今年度はいくつかの学校で始めてもらっています。コロナ禍のために予定より出足は遅くなりましたが、ようやく実践が始まり、少しずつ効果が見えてきました。

 名古屋の大同高校では「授業の基本パターンと基本スキルの見直し」を基本に組織的な取組みを開始しました。2週間後に先生たちから「できたこと」「気づいたこと」などのアンケートを取りました。

 驚いたのは「始業チャイムの前に教室に入る」「振り返りをして終業チャイムを守る」「笑顔を心がける」などの項目の実施率の高さです。いずれの項目も90%以上の達成率です。

 そして「気づいたこと」のコメントは「授業開始がスムーズにできた」「生徒たちがチャイム前に教室に入るようになった」「生徒たちの集中力が高くなった」等々のプラスの変化が続出します。

 同時に「問題点」も浮上してきました。しかし、これは皆さんが薄々感じていたことが顕在化してきたことのように感じています。その意味では前進だと理解できます。

 今までいくつも学校の授業改善を支援してきました。それなりに成果を上げてきたつもりでしたが、今回は少し違います。「簡単な事から始めることができた」「多くの先生たちが動くことができた」「小さな動きが大きな変化を生み出しつつある」‥などの点がうれしいことです。

 どうやら「レバリッジポイントを見つけた」と言えそうな気がします。組織的な授業改善の方法がいよいよ定式化できそうです。自分一人の授業改善を始めてから13年。ようやく「次のステップ」を踏み出せた気がします。 

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