遠隔授業研究

【授業研究】本来なら鹿児島修学館中学高校に5泊で出かける予定でした。しかし、東京に次いで鹿児島でも感染が増大したので、中止しました。昨日は都知事が「都外移動自粛要請」を出しましたからこの判断は正しかったようです。

 とはいえ、現場であれこれ指導したかったのですが、これができないのは残念です。個別の相談・質問会はZoomをずーっとつないだままでたくさんの先生たちと面談を続けました。個人の授業相談、学年の生徒指導上の問題の相談、教科会の相談‥など皆さんの空き時間に予約を入れてもらって進めて行きます。これはり有効です。

 1部の相談は「そのクラスや授業を見てみたい」と思うものもありますが、この相談方法でもかなりのことができます。鹿児島まで行くのは年に何回かしかできませんが、この方法なら何回でも簡単にできそうです。

 最大の問題は授業研究です。私は完全に諦めていたのですが、若い先生たちは即座に代替案を提案してくれました。「4隅に各1台のノートPCを置き、移動できる2台のiPadも利用します。この6台をZoomでつないでリアルタイムで観察し録画しよう」というものです。その後に振り返り会をやろうという計画です。それなら、その動画を使って授業研究をしようと私は考えます。

 移動用のiPadの1人は自由に動いてもらいます。もう1人は私とチャットでやり取りしていきます。「右の1番前の生徒を写してください」「手元をアップしてください」「授業者が声をかけている様子を追いかけてください」「後方に集まっている生徒たちの声が聞こえるところまで寄ってください」などと指示をします。私自身が現場にいて動き回るのと大差ありません。

 Zoomを終了してからmp4に変換する数分間はもどかしいものがあります。その後、動画を見ながら振り返り会でどこを使うかをチェックします。自分のメモを時刻でメモしたために、動画のクロックとの差を計算するのが面倒でした。Zoomのクロックで記録するべきでした。この表示は小さくて見にくいのでストップウォッチかタイマーを同期させておくのがよさそうです。

 その画像の一場面が以下です。あとで気が付いたのですが自分の画像は不要でした。「セルフビューをオフ」にしておくべきでした。

 振り返り会では準備した動画を所々見せながら解説したり授業者に質問したりできました。もちろん、これもZoomで行いました。先生たちは大会場でしたので大画面での視聴になりましたが、各自がノートPCを持ち込んでおけば、記録動画を用いた説明は各自のPCで見てもらう方がベターでした。もしかしたら、全員がZoomで参加した方が良かったかもしれません。

 いずれにしても「オンライン授業見学と振り返り会」の初めての試みはかなりうまく行きました。もう少し整備すれば、現場に行かなくてもかなりの程度にその授業者の授業を把握してアドバイスできそうです。

 コロナ禍は色々と面倒なことが起きていますが、同時に「必要は発明の母」です。色々なアイデアが生まれます。楽しみが増えてきます。

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