高校生のタレント化は進んでいる?

【授業研究】昨日書いた「イベントに連続して登壇している高校生」の話を何人かの先生や知り合いに話してみると「そうそう‥」「そうなんだよね‥」の話が聞こえてきました。

 私と同じように「私もある高校生チームが『人前で発表するのは4回目です』と言っていたのを聞きました」「移動が大変と言っていました」と訊いた人もいました。別の人は「発表前にさあ、プロジェクターの位置を変えろとか、照明の明るさを変えろなどとうるさいチームがいたよ。いかにも発表慣れしていたね~」とのこと。

 更に話が広がって‥「某地域のチームは『自分たちの地域が一番』という感じの発表を次々にするよね。欠点を指摘しても不服そうだし‥なんだか変だよね」との発言を受けて「あ、そこ私も何回か行きました。第一印象はとても良いのです。元気な学校、元気な子供たちです。でも、しばらく見ているとヘンなんですよ。妙に取材慣れしているというか、大人が喜ぶ対応を心得ているというか‥」などの話も出てきました。

 ピーター・センゲが指摘するように「子どもたちはどうすれば大人たちを喜ばせることができるかを熟知(「学習する組織」まえがき)」しています。それを知らない大人たちはそれに振り回されます。並行して、子どもたちには「ほめられ競争」が出現して、主体的な学びは損なわれます。

 何か奇妙なことが起き始めている‥そんな気がしてきました。

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