神奈川県立藤沢清流高校に伺いました

【授業研究】5~6年ぶりに伺う学校です。担当のK先生にお会いするのも久しぶりです。メールのやり取りでは「新任など若い先生向け」ということなので、5~6人だと思っていました。ところが「結局15~6人になりました」とのこと。うれしいことです。

 短時間でしたが色々な質問をいただきました。1つだけ私と似たようなことをやっているけど「うまく行かない」という質問をいただきました。具体的にどうやっているのかを質問して訊いてみたのですが、はっきりとした原因と解決策が見えてきませんでした。一応「たぶん、ここを変えると変化すると思います。試してみて下さい」と回答したのですが、私が気になっています。この授業はこのあと見学に行っててでも解決したいと考え続けています。

 この感覚は昔々、空手指導者として活動していた時の感覚に似ています。そのころの私には指導者が自分の弟子の「欠点をなかなか直せない」という相談がしばしば寄せられていました。そこで、その弟子の技を少し見せてもらい、時にはどんな練習をしてきたのかの質問をします。その上で、原因と解決策を説明して、実際にその場で指導して見せました。当時の私はどんなに癖のある技でも30分もあれば直して見せることができました。そして、指導者に「この練習を戻ってから繰り返してください」「この練習ができるようになったら、こういう練習に移行してください」と指示をして終了していました。

 直接の指導者が何年かけても修正できなかった技をたちどころに直してやるので「小林マジック」と言われて事もあります。それは技や技の上達過程が理解できていたからでもありますが、「解決困難な技の修正」に挑戦し続けることで、その理解と指導力を高めていたということもあります。

 今の私は「授業者スキル」について、そのときのようにトレーニングできる時期に来ているような気がします。幸い、4月以降はそれを実践する場がいくつもできてきました。楽しいチャレンジになりそうです。

◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)は

f:id:a2011:20190822064657p:plain

◎小林のHPはこちら。研修会講師のご依頼もこちらからどうぞ。

  →http://al-and-al.co.jp